*社長変態!
*エロくはない
*泥沼
物事の偶然には限界があると思ってたんだ。
最悪な状況っていっても、
ちょっとは笑える瞬間があると思ってたんだ。
でも確信したよ。
これが本当の最悪な状況なんだ。
(武藤遊戯・16歳)
続・彼はファラオ -2-
別に、2人がどういう関係だったのか知らない。
だが、妙な噂も聞いていない。
俺の知る武藤遊戯とアテム・イシュタールは、
俺が認める数少ない誇り高き決闘者であり、
俺は、2人が仲良くしていることだけは理解していた。
だが、仲の良さというのはこういうことなのだろうか。
授業後、声をかけたにも関わらず、珍しく遊戯が反応しなかったため、
俺は思わず遊戯の後を追った。
途中で教師に呼び止められ、時間を食ったが、
どこの教室に入ったのかは見届けていたので、
再び追うことにした。
それでドアを開ければ、
どういうことだ。
遊戯はブラウスを脱いでおり、
アテムが覆いかぶさっていた。
組み敷くとでもいうのか。
「か、かいばくん・・・!?」
遊戯は顔を真っ赤にして、俺を見た。
一方アテムは、眉を顰め、
楽しみの時間でも邪魔したのだろうか、非常に不快な顔をしていた。
そして俺は、
言葉を失っていた。
今になって漸く冷静になって思い出せるが、
唖然としたのは久しぶりだった気がする。
「遊戯・・・?アテム・・・?」
とりあえず名前だけを発してみるが、
溢れんばかりに涙を溜める遊戯とは逆に、
アテムは微動だにせず、寧ろ行為に戻ろうとして、
ただでさえ呆けている俺に言い放った。
「まだ終わっていない。」
その言葉に強く反応したのは俺ではなく遊戯で、アテムを何とか引き剥がし、
慌ててブラウスの釦を閉めるが、慌てすぎて閉められていない上、
釦を掛け違えている。
モクバでもそんなことはしない。
「遊戯、まだ終わっていないと言っただろう?」
「や、やだよ!もう!」
とうとう涙は溢れ出て零れ落ち、頬を伝う。
恥じる遊戯を意にも介せず、アテムはそれを嘗めあげた。
嫌がる遊戯の首に腕を回して、逃がそうとしない。
アテムの手つきは、まったくといって良いほど初々しさはなく、
どうすれば遊戯が嫌がるのかを知っているが如く、
それは一見、2人の関係がもっと前からあったことを示しているようだった。
確かに、それにしては遊戯の反応は、
余りにも初心だった気がするが。
「なぜ、嫌がる?」
「だって、もう、兎に角嫌なの!」
理由になっていないが、逃げたがっていることは確かだった。
「理由があるだろう?
そうか、あれか?
あの男が見ているからか?それとも、あの男に知られたくないからか?」
「・・・どっちもだよ・・・。」
「気にするな、見せ付けてやれ。」
「ちょ、落ち着いてよ!!!」
どう見ても落ち着いていないのは遊戯だったが、
それよりも「あの男」呼ばわりされたのが気に食わない。
だが、どうやってあの間に割って入れば良いのかも解らない。
俺は俺らしくも無く、唖然としていたままだった。
「見られるのがいやか。
知られるのもいやか。
なんだ?あの男はお前の何なんだ?
イロか?」
「違うよ。どうしてそういうことになるのかわかんないよ。」
「まぁ、お前が言わないのならば、向こうに聞けば良い話だ。」
そういうと、アテムは遊戯を腕に閉じ込めたまま、俺の方へ歩み寄ってきて、
「お前は、誰だ?」
と。
誰だ、だと?
怒りがわいた。
「俺を忘れるとは、良い度胸だな、アテム。」
怒りは収まらないが、
アテムは全く気にせずに、また嫌な顔をして、
「忘れるも何も、知らない。そして俺はアテムではない。」
理解できない。
だが、ヤツは紛れも無くアテム。
俺をからかっているとしか思えずに、怒鳴り散らさんとすれば、
遊戯が割って入った。
「この人は、アテムじゃないんだ。だから、海馬君を本当に知らないんだよ。」
「遊戯、詭弁にも程がある。」
「そうじゃない!・・・理解して貰えないかもしれないし、ボクの認識が違うのかもしれないけど・・・。」
遊戯はそう断って、説明をした。
アテムが二重人格だという。
そして、今出ているのがアテムではない人格。
更に自分の名さえ持っておらず、ファラオと呼ばれていたことだけを知っている。
その為、俺と会ったことは無く、俺のことも知らない。
このことにアテム自身も理解できていないようで、
再三説明をさせてから漸く、アテムという存在を認知しなおしたらしい。
「通りで記憶が無いことが多いと思っていたが。」
そこまで解っていたのなら疑えばいいものを、と思うのだが。
「海馬君は、理解してくれないかな・・・。」
「二重人格というのは一応理解しているつもりだ。」
「ほんとに!良かった。」
遊戯は良く笑う。
さっきまで泣いていたとは思えない笑顔を向けるが、
仇となった。
「遊戯、必要以上に他人に笑いかけるな。」
強い口調でそうとがめられ、遊戯がビクリと反応するが、
反抗もする。
「何で?」
「不快だ。」
「どうして?」
「俺以外の人間に笑顔を見せる必要は無い。
それともなんだ、ヤツとは何か関係があるのか?」
俺は一切そんな事をした記憶はないのだが、
「そうだな、お前は一度や二度、食べられていても可笑しくあるまい。
美味しく貪られたか?それともお前が与えたのか?
俺にも与えないというのにな。」
完全に違う意味で敵視されている。
「海馬君は、そんなんじゃないの!」
「どうして其処まで擁護する?更に怪しくなるわけだが。」
一度戻った笑顔は再び消えていて、
抗えきれない言葉に為す術を失い、再び泣きかけている。
俺は、
それが一瞬羨ましく思ったのかもしれない。
其処まで人を支配しているヤツ、ファラオが。
遊戯が反抗をしながらも、この男を嫌っていないことは確かだ。
傍目にはアテムだから、ということも考えられるが、
突き放そうとする力であっても、必死さが感じられない。
男の睦言を楽しく聞くつもりは毛頭ない。
それも、嗜虐的に遊戯をもて遊ぶ、王の戯れなど。
俺はとっさにアテムの首に手刀をいれて、強制退去させた。
「ごめんね、海馬君・・・。」
「いや・・・。」
それより、ブラウスを直せ、と命じると、
慌てて掛け違えた釦を直す。
一瞬見えた白い胸には、赤く跡が残っていた。
それをつけた問う本人、アテムを仰向けにするが、
表情はアテムそのものだったように見えた。
二重人格。
遊戯には信じていると伝えたが、疑わしい。
アテム自身が、そのファラオという人物を演じている可能性もあるのだ。
だが、それ以上に、
「遊戯、貴様は男色だったか?」
「え、ええ!?違うよ・・・。」
否定はするものの、ヤツとの関係は否定しなかった。
イジメもとい恐喝を受けていたところを助けられ、
其処から始まったというが、
モクバから聞いた限り、遊戯はイジメを受けやすい。
込み入ったことなどどうでも良いが、
ヤツが懸念していたように、他の人間に手を出されている可能性はあるだろう。
そうであれば、ヤツをあっさり受入れてしまったのも理解できる。
こんなことは知られたくなかろう。
そう考えれば考えるほど、
俺の嗜虐心はかき乱された。
遊戯を支配するのは簡単だ。
従順に俺を受入れることになるだろう。
そしてさっきの様に、
俺を否定仕切ることも出来ず、抗うこともままならず、
ヤツへの背徳的な行為に心を苛まれつつ、
悦びと苦しみを同時に味わえ。
これはヤツへの当て付けではない。
俺の満足のために。
どうやって嬲ってやろうか。
強引に連れ込んだ車の中、
後部座席の俺の隣で気を失ったままの遊戯をみて、
俺は嗤った。
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背景素材:
歪曲実験室。を少し加工させていただきました。
S★社★長
のターン!
(次も)
変更しまして、あと2ターン後?かな?
そろそろ別ページなり、何なりしたほうがよさげだな・・・
泥沼だし・・・
微エロ書くし・・・
出来ればエロまで行きたいんだが、一度挫折してるからなぁ・・・
最後まで書くか・・・
魔表というより闇表というより、海表でもないので完全に総受け。
ちなみに社長が遊戯を呼んだのは、
アテムと遊戯で社長の変わりにタッグ決闘大会に出てもらおうとしたからなんですが、
書けなかったぜ!(無計画の結果)
ってかアテム出てないぜ!
(08.02.27)AL41