*余計なものが挟まったので、シナリオをアテムがおさらい中。
10.シャンパーニの塔 -金のかんむり強奪戦-
「ん〜!よく寝た!」
久し振りにゆっくりとした朝だった。
遊戯が満足するくらいだからどれだけゆっくりだったことか。
「相棒おはよう。」
睡眠時間が普段から少ないアテムも今日はゆっくりしていたらしい。
遊戯が起きたのは最後で、皆既に起きている。
「昨日は色々あって、忘れているかもしれないから一応確認しておく。」
4人は地図を囲んでベッドの上に座り込んだ。
「とりあえず俺たちの目的は金のかんむりを取り返すことだ。
盗んだ犯人はカンダタと名乗る人物だということまでは解っている。」
「あんな王様の為に取り返すってのがな、やる気が出ねぇ原因か。」
会った瞬間にパシリとは、勇者も舐められたものだ。
「でも褒美が何かわからないからね。」
「だな。なんだっけ、何とかの鍵ってやつだったら、手に入れねぇといけねぇんだろ?」
「そうだ。いずれにせよ金のかんむりはとりに行く必要がある。
どんなところにあるか判らないが、他にも手に入るものがあるかもしれない。」
店で手に入らないようなものが落ちていることは良くある話だ。
ダンジョンへ潜る目的のひとつといっても過言ではない。
「だが今はカンダタが何処に居るのかわからない。
今日はこの村を散策して情報を集めてから、外へ出て少し敵になれよう。
蟹の攻略法もわかったところだ。」
「防具もちゃんと調えようね。」
と、いうわけで、
4人はとりあえず宿を出た。
気づくとバクラがいなくなって居たが、どうせまた何か漁りに行っているのだろう。
3人はとりあえず武器屋を覗いた。
「チェーンクロスだって。何かな?」
「そいつはグループ全体を攻撃できる代物だよ。
ここいらは集団で出てくることも多いし、買っておいてそんはないさ。」
これはやばい、口達者な商人から逃れられない。
「ブーメランとは違うの?」
「ブーメランは敵全体だが、こっちは同じ種類のモンスターが対象になるぜ。
ただ、ブーメランよりも攻撃力がうんと高いからな。ここいらの強ぇヤツには必要だと思うぞ。」
「誰が装備できるんだ?」
「商人、遊び人、盗賊、賢者だ。」
「じゃあバクラ君が装備できるんだ。」
「バクラの持たせているブーメランを俺が持てば良いのか。」
思えば彼らはすっかり武器の買い替えを考えずに来てしまった。
金が惜しいというわけではないが、
「俺の経験上、折角装備をガッツリそろえていっても、
次のダンジョンで拾って悔しい思いをすることは常だ。」
「あるある!」
彼らのゲーム感ゆえだった。
しかしここは一応バクラにチェーンクロスを買っておく。
攻撃力が少しでも欲しいところだ。
ダブったとしても・・・たぶん・・・商人とパーティを組むのは避けられないと思われる、
誰かしら使えるだろう。
それから、3人は情報収集の為一度バラバラになって村を散策することにした。
村の中央には堀があり、その真ん中浮島のようなところで老人が日に当たってぬくぬくしている。
「こんにちはー!」
じーちゃんを想いながら、遊戯はニコニコと話しかけた。
「ほほ、元気なことじゃ。おぬし見かけん顔じゃのう。」
遊戯も向かいに座ってぬくぬくしながら答える。
「ボク旅の途中なんです。」
「それは、まだ小さいのに大変じゃな。」
「(小さい・・・??)」
「そうじゃ、非力そうなおぬしによいことを教えてやろう。
力の無い魔法使いでも、急所をつけば怪物を一撃でしとめられるどくばりというものがあっての、
昔はこの村の道具屋でも売ってたぞ。」
「へぇ!すごいなぁ・・・今でも売ってるのかな?」
「どうじゃのぉ・・最近見ていないが。」
「そっかぁ・・・おじいちゃんどうもありがとう!」
これは良い事を聞いたかも、と遊戯は急いでアテムのところへ走っていった。
「あら、あなた昨日教会に運び込まれてた・・。」
「へっ、あ、まぁ・・ははは・・・。」
恥ずかしいところを見られてしまった、と城之内は苦笑した。
「旅の方?」
「ロマリアから、ちょっとパシ・・・いや野暮用で。」
「大変ね。まだ先は長いの?」
「それがまぁ何処に行けばいいのやら。」
「この村より北に行くとノアニール、西へ行けばシャンパーニの塔があるわよ。」
「北がノアニール、西がシャンパーニか・・・。よっしゃ、皆にいって来るぜ!」
礼を述べて城之内も合流していった。
「で、何かわかったのか?」
4人は村の隅で合流をし、情報を整理する。
「俺と城之内君の情報をあわせると、カンダタの逃げ込んだ先が西にあるシャンパーニの塔か。
酒場で何やら眠らされた村の話を聞いたが・・・今は関係ないようだな。」
「どくばり、道具屋さんに売って無かったよ。」
「発売禁止になったんじゃねぇの?」
「で、バクラは何を拾ってきたんだ。」
「・・・俺が完全にその担当になってるのが癪なんだが・・・。」
バクラの拾ったものを並べる。
[すごろく券]、ステテコパンツ、何とかの木の実、毛皮のフード、そして
「ゲーセンメダル、とな。」
「だからこのゲーセンメダルは何なんだ・・・。」
「で、使えそうなものは・・・毛皮のフード・・・だが・・・。」
ふわっふわの帽子。
「・・・相棒。」
「何?」
紅葉を強引に帽子にねじ込んだ。
「似合うぜ相棒。」
「さっすが遊戯。」
「変じゃねぇよ?」
「ほかに被れる人いるでしょ!?」
何故そんなに恥ずかしそうにしているのか。
それも仕方が無いことで、ふわっふわの毛皮のフードは、女性専用だ。
「相棒は女だからな。」
「そーなのか!?」
「それは、アテムが勝手に・・!!」
「登録する時に女にしておいたんだ。
男ばかりだと、折角の女性専用装備品が袋の肥やしになってしまうからな。」
「王サマGJ。」
「被んなきゃだめ?」
「勿体無いだろう?それに相棒は狙われ易いからな。嫌か?」
「・・・暖かいけどさ・・・。」
「じゃあいいじゃないか。」
宥めすかされてとりあえず装備しておくことにした。
その後、一同の装備を確認したあと、外へ出て戦闘訓練を始めた。
装備が多少向上したことや、レベルが上がったことで、
夕方になるまで宿へ戻らずにすんだ。
「すっかり暗くなっちゃったね。」
町は閑散としている。
「薬草買っておけばよかったね。」
道具屋もすっかり店じまいをしているが、盗賊ははたと気づいた。
「あの宝箱、開けられるんじゃね?」
バクラが指差しているのは、店主の左右に置かれている箱である。
「い、いいの?」
「そりゃお前、こっちは魔王退治に行く勇者ご一行様だぜ?
そんくらいかまわねぇだろ。」
この男は根っからの盗賊だ、と3人は改めて思う。
盗賊の鍵で部屋へ侵入すると、バクラは店先にひょっこり姿を現した。
左右双方開けてみると、
「こんぼうに・・・これって・・。針か・・・?」
「まさか、どくばりか?」
怪しい針が出てきた。
「これが遊戯の言ってた・・・。」
「たぶんな。」
やっぱし盗るように出来てんだな、と1人満足そうに戻ってきて、
一同は再び宿に泊まった。
翌朝。
いつもの様に遊戯とバクラを引きずりながら、薬草を買いに行く。
左右の空になっている宝箱を見て、心底申し訳ない気持ちになった。
「はいはい薬草、これでいいかね。」
「はい・・。」
昨日とは打って変わった旅人の様子に商人は笑って返した。
視線は明らかに空きっぱなしの宝箱に。
「この箱気になるのか?」
「げっ!?え、え、ま、まぁ・・・。な、何かあったんですか?」
「いやねぇ起きたら無くなってたんだ。大したもんじゃねぇさ。こんぼうとどくばり。
こんぼうなんか需要はないし、どくばりもね、案外使えないんだよね。」
「使えない・・?」
「あれさ、どんな相手でもどんなに力があるヤツでも、攻撃ダメージが1になるんだな。」
「そ、そうなのか!?急所なら一撃で倒せると聞いたんだが・・。」
「それは事実だが、そんなのはたまーにの話でな。そう簡単に急所に当たるわけが無いさ。」
どくばりの効果より怒られなかったことで安心した。
謝罪の気持ちもあって薬草を多めに買い込んで、一行は西にあるというシャンパーニの塔を目指す。
山沿いを西へと進んでいくと、西というより南下をし始めた。
「こっちであってるのか?」
「ああそのはずだが。」
「あれだろ?」
指差す先には、塔が蜃気楼の様に立っている。
「ちっせぇ・・・。」
「ま、目的地が見えると気が楽だな。」
「急ごう。相棒、何があるかわからないから、MPは温存しておいてくれ。」
「わかったよ。」
流石に鍛えた事もあり、塔へつくのはそう大変ではなかった。
「着くにはついたが・・・。」
それはナジミの塔を思わせる感じであった。
海沿いのこの地は潮風が強く、寒い。
「(帽子被ってよかったかも)」
「とりあえず一階から捜索するか。」
塔の中のモンスターは周辺と少し変わっていて、
靄のような雲のようなモンスターが大量に出てきた。
メラを連発してきてうざいが、
ブーメランに加えチェーンクロスを購入していたこともあって、一掃することが出来る。楽しい。
妙に開放的な4階まで上り詰める。
そして重厚な扉。
「間違いなくここにいるな。」
「皆、体力は大丈夫か?」
持ち物などを確認し、扉をゆっくりと空ける。
「誰もいないぜ。」
「階段があるな。上か。」
上に上ってゆく。
広間というよりは普通の部屋だが、人の声が聞こえる。
昇りきると人影が見えた。カンダタだと思われる。
「誰だ!?」
「てめぇら黙ってかんむり置いてきな!」
どっちが悪役なのかわからない。
「力ずくで奪って見やがれ!」
「お前らなんてザコにもならないぜ!」
「後から泣きついても同情しないぜ?」
勝負はあっさり着いた。
城・民家、国王・庶民問わず、金からパンツまで盗む悪名高い勇者一行の前に
勝る敵などいるワケがない。色々な面で。
めっためったにしてやった。
だが、
「お前等みてぇなマヌケは落とし穴がお似合いだ!」
突然足元が空いて、4人はまっさかさまである。
「いたたたた・・・。ビックリしたぁ・・・。」
「相棒、大丈夫か?」
突然のことだというのに、遊戯はしっかりアテムに保護されている。
「うん・・・ごめんね、重いよね・・?」
「問題ない。それより、まだ近くに居るはずだ、追うぜ!」
念のため回復をして、再び上り、後を追う。
ヤツラの飛び降りたところを同じように飛び降りると、
ドンくさいヤツラはまだそこにいた。
「逃げ切れると思ってんのか?」
「城に突き出すか。」
「ひ、ひいい!!か、かんむりは返す!だから、許してくれ、な、な!」
ニア はい
いいえ
「ちょ、ちょっとまってよ!」
幾ら盗みを働いたからといって、
かんむりを取り戻すという依頼は達成できたわけだし、
命までとるのは、博愛主義者には許せなかった。
「・・・遊戯がそーいうんなら・・。」
「相棒に免じて許してやるぜ。」
金のかんむりを差し出すと、カンダタたちは消え去っていった。
「取り返したね!」
「相棒は甘すぎるぜ。」
「ま、仕方がねぇか。」
手元にやってきた金のかんむり。
「・・・これってよ、被れんのか?」
「そりゃあかんむりだし。」
「被ってみなよ。」
「じゃあ俺が」
バクラはそういうより先に被るアテム。
「似合うよー!王様って感じだね。あ、そーいえばさ、バクラ君は何でアテムのこと王サマって呼ぶ」
「さー、いこうぜ!」
「???」
「行く、といっても、どうする、ロマリアへ行くか?」
ロマリアへ行って?
このかんむりをあのパシリ王に返すのか?
「・・・。」
素直にパシられてたまるか。(ここまで来たが。)
「でも、ご褒美が・・・。」
「まぁもう少しカザーブを拠点にしていても大丈夫だろう。」
「北になんかあるんだよな。」
「あー、なんだっけ・・・ルノアールだっけ?」
「ノアニールじゃなかったっけ。」
「あ、そうそう。」
「じゃあ、カザーブに戻って、明日は散歩がてらノアニールへ行くか。」
一行は塔4階で初ルーラをし、カザーブへ戻ることにした。
←9.カザーブ[*]
11.ノアニール[#]→
ゲーム部屋トップへ[0]
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段々近づいてきた・・・
でも、まだまだ先が長いな・・・
今回は色々適当に作りました。
4人で別行動は出来ないので、実際は4人並んでウロウロしているのですが、
文章を短縮しようと思ったら、逆に長くw
久し振りにのほほんとした所を書いたのですが、さらに長くなってしまって、
塔ははしょってます。
大したもん拾ってないし・・・。
女物のフードを被らせたところ、
城之内君は茶化しているのとおかしくはない気にするな、と本心ですが、
ほか2名は真剣に喜んでいます。
管理人も喜んでいます。
女装はまだ続く・・・
(09.01.12)AL41
ドラクエ未プレイの方の為に説明。
必要かわかりませんが、文章中で説明してもいいのですが、
話がのびのびになるのもだらけるので・・・
【ながーい上、どうでもよい補足】
「攻撃対象」
ブーメランとチェーンクロスのところで、業とらしく色々いっていましたが。
チェーンクロスは、まぁ鞭みたいなもんです。
一方ブーメランは普通のブーメランです。くの字のあれです。
敵は↓のように出てきます。
●●●□○○
攻撃対象を決める時は、
[● 3匹]
[□ 1匹]
[○ 2匹]
のどれかを選択。
ブーメランは全ての敵を攻撃できます。【全体攻撃】です。
ただし、左から右へ行くにしたがって、ダメージ量が減ります。
一番左●のに40Pダメージだと、一番右の○には10Pとかです。
一方チェーンクロス(以下鞭)では、
[● 3匹]を選択すれば、●を攻撃できます。【グループ攻撃】です
この[● X匹]というのがグループです。
しかし、時々は敵が同じ並び順でも
[● 2匹]
[● 1匹]
[□ 1匹]
[○ 2匹]
になることがあります。3匹は1匹と2匹に分かれたんですね。
ブーメランでは上同様全て攻撃できるので、変わりありませんが
鞭だと攻撃対象が減ります。
不便。
ですが、
全般的にブーメランよりも強い武器があります。
ブーメラン最強が攻撃力42でも、鞭最強は102とか。
あとは、前の例でいう○が厄介な時。
攻撃力・守備力を下げてきたり、眠り攻撃だったり、
即死を使ってくるとか、さっさと倒したい時。
○を先に倒したくても、ブーメランではダメージが少なくてすぐには倒せない。
でも鞭ならそれだけを優先して攻撃できます。
と、まぁこんな感じです。
恐らく普通は
ブーメランと同時に通常の剣を持たせているので、
時と場合によって戦闘中に持ち替えます。
用はザコ専用です。
8体並ぶスライムを一掃したりするわけです。
持っておくと便利です。
ちなみに【全体攻撃】と【グループ攻撃】は魔法でも同じです。
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