○◎●拍手お礼の過去ログ●◎○
このログは、第弐回お題っぽいシリーズとして
一度に3つずつ公開した、拍手お礼駄文のログです。
無駄に長くなったので、2分割しました。
前編は此方。

『色でお題』編(全9話予定)

総数:10個
CP:闇表、海表、バク表


スクロールで全部読めますが、ダラダラ長いので
↓クリックでジャンプ!
 7.紫(闇表)
 8.白(海表)
 9.黒(バク表)
 0.無色(魔表)・・・拍手のみの公開でした!











7.紫(闇表)

*1.赤とちょっとリンク?寧ろ続編?
プラトニック主義な貴方はご注意を

*いちゃいちゃしやがって、という声が聞こえますが・・・


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紫、それは、

紛うことなき、貴方の瞳、その色。


「相棒の目も、不思議な、綺麗な色をしているぜ?」
「そうかなぁ。キミの方が綺麗だよ。赤ってさ、なんか、高級感があるし。」
「それはどうかな。」

ソファに座っていたアテムは机のコーヒーを取って、一口飲むとそれを置き、
腰掛けなおして、
隣に座っていた遊戯をぐっと引き寄せて、
腕の中に閉じ込める。

腕の温かさに一瞬ドキリとして見上げると、
優しい赤にかち合う。

「紫って、どうやって作ってたか知ってるか?」
「んー、昔のこと?」
「ああ。」
「植物とかじゃないの?」
「東洋ではな。ただ、その植物を育てるのは困難で、紫は貴重だった。
西洋では、貝から染料をとっていたから、やっぱり貴重だった。」
「へぇ・・・。」

貴重なものを身にまとえるのは、
高貴なものだけだ。

「そんな紫の瞳じゃあ、相棒は相当高貴だな。」
「ボクが高貴だったら大変だよ。」
「そんなこと無いぜ。」

俺にとっては何にも変えられないだけの価値をもっているんだから、と
相変わらず恥ずかしいことを何でもなく言いのけてしまうこの人に、
遊戯は照れつつ恥ずかしく思い頬を染めるが、
それは結局逆効果で、
アテムはその顔を覗き込んでくる。

「大きくて、綺麗な瞳だ。」
「キミは・・・もう・・・。」

どちらが先というわけでもなく、
そっと唇を重ねて、
熱が伝わると一層胸のうちが熱くなる。

愛しいという気持ちが抑えられなくなって、
何度か繰り返すと、
遊戯はすっかり浮かされて、アテムの腕に身を委ね、
涼しげでありながら熱い体温を肌で感じる。

「相棒、どうした?」
「キミのせい。」
「責任転嫁はよくないぜ。」
「そういうわけじゃないよ。」

言い合ったって結論なんかでないし、
結局大概双方同じ気持ちで、責任逃れなどする気も無く、
普段であれば最終的に全ては折半してしまうのだが。

今日は、アテムがにやりと笑った。

「知ってるか?相棒。」
「なに?」

「紫を身につけている人は、欲求不満らしいぜ?」

そう聞くなり、遊戯はビクンと体を起して、
「何それ!」
と、あの紫をより一層大きくして問うのだ。

「なんで!?」
「さぁ。」
「ボク、別にそんなんじゃないからね!」
「ああ。」
「・・・。」
「相棒、でも欲求不満って言ったって、
何に対してか、なんて何も言ってないぜ?」
「!?」

計られた!といわんばかりに遊戯は顔を真っ赤にして怒っているが、
別に何にとなどアテムも言ってない。
だが、
さっきのキスの間に見た僅かに潤んだ紫の瞳は、
結構扇情的だったのには違いなく。

「相棒。」
「何。」
声は怒っている。
「そう怒らなくたっていいだろう?ブラックマジシャンだって紫だ。」
「カードと一緒にしないでよ!」
「それに。」
「それに・・・?」

座っていた遊戯をソファに押し倒して、耳元で囁く。

「俺も充分に欲求不満だぜ?」

「もー・・・恥ずかしいこといわないでよ・・・。」

アテムはクスクスと笑いながら、
また、自分が壊してしまった雰囲気を作り始めるのだった。



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wikipediaな王様

そして、

すまない、マハード。

  










8.白(海表)

*キス有り
プラトニック主義な貴方はにげてー(またか)



白いコート。
それだけで誰かわかってしまうのだから、あのインパクトの強さは相当なものだと思う。

「あんなコートが似合うのは海馬君くらいだね。」

背が高くなければ着こなせないだろうコート。

何故あんなデザインにしたのか、
聞こうと思って何度か諦めた。
聞いたって恐らく理解できるものではないと、それくらいは遊戯にもわかる。

だが、
遊戯のイメージでは、海馬は白と言うよりも青だ。
彼の最強のカードは確かに白龍だが、それ以上に青眼であるし、
スーツよりもワイシャツに目がいってしまう上、
学校の制服だって青だし、
何より彼の眼だって青だ。

「でも、青いコートっていうのも変だよね。」
「なんだ、独り言か?」
「うわっ海馬君!!」

1人ごちて居たつもりが、
知らぬ間に部屋の主人は帰宅していたらしい。

「俺が帰ってくることよりも大事なことでも考えてたのか?」

そんな不快そうな声で言われても困る。
「キミのことだよ。」
正確に言えばキミのコートのこと、なのだが、
嘘ではないし、海馬のご機嫌を戻すためには嘘も方便である。

すると、意外なものだが、
「ほう。」
と、単純にも機嫌は戻ったらしく、
だいぶ待たせた恋人の隣に腰を降ろして膝に乗せる。

「俺のことか。そんなに俺のことを考えていながら、
俺が戻ったのに気づかんとはな。」

あまり機嫌は良くなっていないらしい。
完全に捕らえられた遊戯は「ボクにも集中力っていうものはあるの!」と言い訳をしながら、
「お帰り、海馬君。」
と、恐らく海馬が求めていただろう言葉を告げて微笑む。

漸く満足なさったらしいこのワガママな恋人は、
「待たせたな。」
とすっかり挨拶代わりになってしまった詫びの言葉を添えて、
膝上の可愛らしい唇へ挨拶をする。

「何時もより早かったよ。」

皮肉にも聞こえる返事に思わず苦笑して、
恋人を寂しがらせるとは、好ましくなかったなと他意を含む口調で返すと、
「寂しくは無かったよ」などと呆れた様子で返された。

「だが、何をそんなに考えていたんだ?」
「そんなに知りたい?」
「お前のことであれば何でも知りたいところだ。」
「じゃあ、兎に角降ろしてよ。」

遊戯は海馬の膝に乗せられるのを嫌がった。
それは単に重いからという理由なのだが、
海馬は頑なに重くないと言い張って降ろそうとしない。

「正直に言ったら降ろしてやるぞ。」
「ボクはね、海馬君の考えてることが少しはわかるようになったよ。」

付き合いだしてそんなに時が経ったのか。
それとも。

「お前はそんなに俺を理解しようというのか。」
「え?」
「俺が居ない時に、俺のことを考え、
最初はあんなに乗り気でなかった割りに、だいぶ溺れ始めたか。」
「気のせいだよ。」
そっけない口調さえ愛おしく思ってしまうのは、惚れた弱みだ。
クツクツと笑う海馬を、遊戯は僅かに拗ねながら見ていたが、
一方的に遊ばれてしまうのは、流石に悔しい。勝負師故だからか。
「キミは、ボクがキミの何を考えていたと思う?」

「・・・そうだな。」
といいつつも、海馬は未だに遊戯という人間を理解できていない。
わかっていることといえば、遊戯は海馬と全く異なる人種で、
海馬よりももっと器が広く、無駄に気を遣い、可愛いということだけだ。

「・・・どうやら俺は甘いようだ。」

海馬も時間があれば遊戯のことを考えているものの、
思えば外的なことばかりな気がするのだ。
見た目とか声とか、
「俺がわかっていることといえば、外見に関してばかりだ。」
「・・・?・・・話変わっちゃってる・・・?」
「例えば、そのコロコロ変わる顔、お前の重み・・・外的なものばかりだ。
俺はもっとお前の内的なものを知りたい。」
「海馬君・・・話題が・・・。」
「だが、お前はそれを見せようとはしないからな。
今日は見せてもらおうか。」
「ねぇ海馬君?」

こうなるともう手に負えないのだ。
探究心といえば聞こえは良いが、遊戯からみれば身勝手だ。
だが、遊戯は知っている、
海馬が自分を求めていてくれるということを。

だから遊戯は、
話は丁度無かったことにして、
目の前に投げ捨てられた白いスーツを見つめながら、
これから起こるであろう海馬の猛攻に備えるのだった。

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色とかあんまし関係ない。

  












9.黒(バク表)

*バクラと喋ってると電波っぽくなる遊戯
*原因を知りたい


「了君とバクラ君って似てるのに似てないよね。」
「お前らに言われたかねぇよ・・・。」

遊戯が呟いた言葉に思わず反論してしまったのは仕方が無いだろう。

バクラと獏良、遊戯とアテムが似ているのは、
誰が見たって賛同するところだ。

バクラと獏良の差など微々たる物だ。
無論喋れば全然違うのだが、外見ではよく似ている。
獏良の方が少し髪型が大人しく、目つきが優しい。
対してバクラは目つきが鋭いのだが、ぱっと見や遠目では同じようなもので、
よく間違えられている。
制服を着ていればその着方で差が出るくらいだ。
だが、目つきが違うだけではなく、遊戯とアテムは瞳の色が違うし、背丈も少しアテムが高い。

それになにより、
「(遊戯はあんなのと違って可愛いしな。)」
と、これはあまりに個人的な意見だったか。

バクラは嘗て遊戯とアテムを間違えたことなど無い。
ちなみに遊戯に間違えられたことも・・・多分・・・無い。

アテムと遊戯の持っている雰囲気も違うし、
遊戯は大概ニコニコ笑っているので、間違えようが無いとバクラは思っている。

「不思議なのはさ、バクラ君には黒とか似合いそうだけど、
了君には似合わないよね。なんでだろう。見た目はあんなに似てるのに。」

そういわれればそうかもしれない。

バクラは普段着では黒を着用することが多いが、了のほうはあまり黒を着ていない。
かといって了の様にパステルカラーの服など着たい気もせず。

「好みの違いじゃねぇの?」
「そうかな。」
「お前らだって、着てるもん違うだろ?」
「まぁ、そうだけどさぁ。」

遊戯はどうにも少しでも大人びようとしているのかなんなのか
アテムにそそのかれているのか知らないが、
あんなにジャラジャラと腕に巻いているのは、
どうにも好みではなかった。
清楚な方が似合っている。
何も飾らなくたって充分ではないか。

「お前はやっぱ、白とかが似合うだろ。」
「そうかなぁ。」
「そうに違いねぇよ。」

え、なにその断定!?と遊戯は不思議そうな顔をする。
それもそうだ。バクラの胸中など知りもしないのだから。

「ボクは黒が好きだけどな。」
「好きな色と似合う色はちげぇだろ?」

好きな色と似合う色は違う。
好きな人とつりあう人も違う。

そうだとわかっている、だから動けない。

自分は、遊戯と釣り合わないのだ。

「じゃあ、バクラ君は、何色が好きなの?」
「俺?あー、特に好みはねぇけど。」

お前みたいな、

「白は、好きだな。」
「ふーん。意外。バクラ君は黒って感じだもん。
けど、バクラ君の髪は白っぽいよね。」
「色素が薄いんだよ。」
「それに、

黒に白はよく似合うと思うよ。」

無自覚にそんなことを言わないで欲しい。

白い遊戯に、
黒が似合うといわれた自分は、釣り合うと、
遊戯はそう言っているのだろうか。

好きな色と似合う色が同じではなくても、
好きな人の色と自分に似合う色がつりあうということはあるのだろうか。

あればいい。

「黒・・・か。嫌いじゃねぇな。」
「似合ってるよ。ボクはやっぱり白?」
「ああ。」

白で居て貰わないと、つりあえなくなってしまうから。

「そのままでいろよ。」
そう、呟いた。
聞き取られぬように。

「え?ごめん、よく聞こえなかったよ。」
案の定遊戯は聞こえなかったらしい。

「何でもねぇよ。さっさと帰ろうぜ。」
「うん。」

バクラの心は僅かに前に進んだ。
それは彼が歩むよりももっと遅くて身近な距離だったが、
前進に違いなかった。