*キャベツ→遊戯←社長?
*泥沼!
*ダーク!
*素材がまぶしっ!な方は、左下を見るようにお願いします(おい・・・)

*キャベツ喋りがうまくできません;;





気に食わない。

オブラートに包んでも、そういう言い方になってしまう。

包まなければ?

それは、放送禁止用語なので書くことは出来ない。




非なりて似る者







同じ名を持つ男。

海馬瀬人という人物は2人居る。

異母兄弟だった。


1人は正妻の子、1人は愛人の子。

面倒だったので両方瀬人にしたのだ。

愛人が死んだ時、
そっちの瀬人は適当に何処かの親戚にさっさと預けてしまうつもりだった。
だが、
予想以上に出来のいい子どもだった。
だから、引き取った。

その為、

現在、海馬家には海馬瀬人が2人居る。


予想は出来ていたことだ。
2人は仲が悪かった。
まず、言葉を交わさない。
出来るだけ顔も合わせない。

それに父剛三郎は何も言わなかった。

所詮、強きものしか生き残れない。
後を継がせるのであれば、
馴れ合いよりも、弾きあっていたほうがいい。


そうやって育ってきた。


互いにそれに文句はない。
いつか、どちらかが海馬重機の代表取締役になるのだろう。
そしてそれが自分である、と互いがそう思っていた。

だが、2人の間の争いは、それを越えた。




1人の海馬瀬人は、境遇以上にその才能を取ってもらっただけのことはあった。
先に海馬重機の関連企業を任されることになる。
順風満帆という外無い。
それは個人の生活にも言えた。
愛情の注がれない環境で育った瀬人は、初めて人を愛しいと思った。
相手は男であったが、
そんなこと以上に周りさえもがそれを喜んだ。

会社の社長を務めつつも、
その想いの人に会うために、高校へ通った。

高校には、もう1人の<瀬人>も来ていた。

仕事は山積みだ。
睡眠時間が減るばかりで、
学校へ行く短所しか見つからないのだが、
それさえも覆してしまうほど、会いたい人が居る。

だというのに、
その日、相手は来ていなかったのだ。

「海馬君、何で遊戯が休みなのか知ってる?」
「何故、俺に聞く。」

遊戯の幼馴染という女がそう聞いてきたのだが、
むしろ知っているのはそっちではないのか。

「でも、ほら、海馬君と遊戯、最近仲がいいじゃない?」

そう、見えていたのだろうか。
あの笑顔を前にすると未だに不器用な会話しか出来ないのだが、
傍からは仲良く喋っているように見えているということか。

そう考えが至ると、僅かに不快な気持ちが中和される。

「生憎、俺は聞いていない。」
「そう。」

遊戯は一人っ子だ。
家には母親と祖父が居て、大切に育てられてきた。
だから、風邪だの怪我であれば親から連絡が学校に入ると思っていた。

何か、あったのではないだろうか。


授業後、瀬人は一度自宅へ戻った。
本来であれば人に持ってこさせればいいのだが、
どうにも人間不信の瀬人はそれをさせられなかった。

スーツに着替え、
自室で珈琲を一杯のんでから、書類を持ち、
車に戻ろうと廊下をゆく。

だが、その途中。

あの男の部屋の近くで。




何故、此処に居る・・・?






瀬人は思わず書類を落とした。
己の目さえ疑わしかった。
だが、見間違えることなどない。

「遊戯・・・?」

それは確かに遊戯だった。
ドアの間から、覗いていた、紫の瞳。
普段であれば光を受けて輝いているのに、
その瞳は僅かに光を失っているようにさえ見えた。
だが、此方に気づくなり、
一瞬怯えた顔をして、
「海馬君・・・。」
とだけ、聞こえるか聞こえないかの小さな声でそう言った。

「遊戯、お前はなにをしている?」

何故此処に居る?

「ぼ、ボクは・・・。」


ゾワリ、と背筋に何かが走った。
振り向きたくなかったのは、
それが何であるのか判ったからだった。


「駄目じゃないか遊戯君。勝手に部屋を出たら。」


やはりお前か。

瀬人は<瀬人>の姿を見なかった。
だが、怯える遊戯を見れば、
どんな顔をしているのか位は想像できた。

「ご、ごめんなさい・・・。」

謝り、肩をすくめる。
遊戯を怯えさせるなど、許されるわけが無い。

「遊戯君、君は悪い子だね。」

瀬人の横を通り現れた後姿、
何度見ても不快だった。

遊戯を追いやるようにして部屋に戻すと、
小癪な目をこちらに向けてくる。

同じ父を持つとは思えないほど、2人の容姿は異なっていた。

同じ名をもつ異なった兄弟。

まるで、どちらかが偽者のようだ。

「貴様、遊戯をどうした?」
「君と遊戯君に何の関係があるというんだい?」
「遊戯が無断で休んだと、クラスの連中が心配していた。」
「じゃあ、学校には何て連絡すればよかったのかな。」

そう、
ふふふ、と嗤う。

「さぁ、君は会社に行かないといけないね。僕もこれから、
悪い子にお仕置きしなきゃいけないから、暇じゃないんだ。」

「貴様・・・、遊戯になにをするつもりだ!!」

激昂する。
大切な遊戯が、この最も憎い男に。

だが、また嗤う。

「遊戯遊戯って、そんなに遊戯君が大切なんだね。」

嗤われているのは瀬人だった。

「瀬人。」

「・・・なんだ。」

「遊戯君が、海馬瀬人の名を呼ぶとき、
それは君じゃない。僕を呼んでるんだよ。」

自惚れないで欲しいよ。

君に遊戯君は渡さない。


そう、言うだけ言って<瀬人>は去った。
ドアはゆっくりと閉じられてしまった。

非道徳的と解ってはいるが、
この壁の向こうで何が起きているのか知りたい。

僅かに壁に耳を当てる。

『ねぇ、ボク海馬君に』
『君はあいつと話す必要はないんだよ。』
『でも、』
『キミは物覚えが悪い子だね。何度言ったら解るの?』

海馬瀬人は1人でいいんだよ。

『僕が海馬瀬人だ。あんなやつには譲らない。』

僕が居るべき場所を奪おうとしているんだ。
僕の大切なものを、僕が手に入れるべきものを。

最後は全て僕の元に帰ってくるとしても、気に食わないんだ。

『だから、』
『だから、僕はあいつから君を奪ってやったんだ。』

あいつの大切な、君を、ね。

だから、君は僕のものだ。



「遊戯・・・。」

瀬人は立ち尽くすほかなかった。

もし、自分が愛さなければ、こんなことにはならなかったのに。


だが、
諦められるほど、諦めのいい男でもなかった。


「奪われたのならば、奪い返すまでだ。」


そう、壁の向こうに聞こえぬように誓いを立てて、
改めて車へと向かった。

今の企画が上手くいけば、
剛三郎にかってもらえる。

あの義父に媚びるつもりはないが、
あの地位は欲しい。

手に入れたとき、

「貴様も葬り去ってやる。」


瀬人もまた、嗤った。






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背景素材:November Queen

薔薇に毒されています・・・昨夜から薔薇地獄・・・何故・・?

その茶会ですっかりキャベツ・表・社長の泥沼にはまってしまったわけですが。


表記がむずいなぁ・・・。

社長を海馬にして、キャベツを瀬人にすればよかったのか?


昼ドラですみません。

題名の文法が間違っている気がしてもスルースルー(苦笑)

(08.03.10)AL41