同盟と呼ぶべきかは非常に難しいが。
同盟、発足ス
1人、また1人と、某アミューズメント企業の本社ビルへ入ってゆく。
すでに招待した者から話を聞いているのか、
警備員も止める事はしない。
この集会は1人の男によって催された。
集会といっても3人のみなのだが。
集合場所は、最上階。
社長室。
「これは大問題だ。」
人が払われた部屋には集まった3人。
部屋の電気は暗く、互いの表情は完全には読み取れない。
だが、此処へ集まったということは、
1つのことを明示していた。
召集した者は、己の仕事から一端席を立ち、
ソファへ腰掛け、写真を机に置いた。
全ての発端はそこにあった。
「個人で、かと思っていたが、思ったよりもでかそうだな。」
白髪の男はだらりと背もたれに身をゆだね、
しかし険しい表情は崩さない。
「これだけで済んだとうべきかも解らないがな。」
眉間に皺をよせ、鋭い目つきの男は背筋を伸ばして足を組み、
ただその写真を見据えた。
三者の間には、絶対的に譲れぬものがある。
決して相容れぬものなのだ。
「俺としては妥協をする気は一切無い。
だが、相手があれだけの基盤を持っていたともなれば、
危険が及ばないとは言い切れない。」
「それは俺も違いねぇよ。お互い様、だろ?」
「全くだな。」
写真、そこに全ての理由がある。
「この間の一件で判明した時は、まだ伝播前だと思っていたが、
すでに高値で売買されているというではないか。」
机の上に置かれた写真には、5000円の値段がつけられていた、という。
「とりあえず、今、現在、どの程度判明しているのか、だ。」
「そうだな。」
主催者はふと立ち上がり、机の引き出しから1束の書類を取り出し渡した。
「集められたのはまだこの程度だが、何処が元締めなのかは未だにわからない。」
鋭い目つきの男は、それにさっと目を通し、眉を顰める。
「幸いなのは、インターネットで公開されていないことか。」
「そう、かもな。」
一通り目を通し終わると白髪の男へ渡そうとするが、
男は受け取らず、
その紙の先にあるものを睨みつけた。
「だが、今後危惧することが現実に起こりうる可能性が無いわけではない。
厳戒態勢をとりたいところだが、」
「妙な心配をさせるのも問題だし、感づかれてもダメだってことか。」
「そうだ。」
背の高い男は自分の机に寄りかかり、厳しい口調になる。
「そこで、だ。
互いに譲る気がないのは解りきっている。その面では、何があっても相容れぬことも、
妥協する気もさっぱり無い。だが、
遊戯が危険な目にあい、下賎な雑魚共の為に傷つくことは断じて許さぬ。
それだけは共通しているはずだ。」
「全く、だな。」
「つまり、社長さんが言いたいことは、
遊戯争奪戦は一時休戦にして、まず、俺等の共通の敵を叩きのめすってことか。」
「俺の手段としては異例だが、
遊戯にSPをつければ遊戯が不安になる。
それは、俺としても好ましくない。」
「全くだな。相棒は人に気を遣いやすい性格だ。
海馬に迷惑をかけていると考えるのは自然だ、その上、
今はまだ、自分がどうしてSPをつけられているのかも解らないだろう。」
「基本的に、自分の魅力ってヤツに気づいてねぇからな。」
「それが尚可愛いんだよな。罪深いぜ、相棒は。」
「いずれにせよ、遊戯にばれずに、でも遊戯を付けねらう奴等を排除するってことか。」
実は、
最も付きまとっている3人なのだが。
「アテム、遊戯は今どうしている?」
「亀のゲーム屋で城之内君と遊んでるぜ。今日は新作ゲームの発売日だからな。」
「城之内か・・・アイツは難関だな。」
「凡骨如きが、遊戯を独占しているなどと、好ましくない自体だな。」
「だが、城之内君は、親友としてしか見てないからな。
ある意味安全なんだが。」
成程な、と
背の高い男は、再びソファに座った。
白髪の男が一度座りなおし、
「今はまだ奴等の目に届くところにいないからいいが、
これが学校だったり外だったりすれば、
遊戯は奴等の下劣な視線に浴びせられるってことだよな。」
と、疑問を投げる。
ただの疑問ではない、話題提起である。
「俺等が抜けると、一層遊戯の守りが弱くなる。
さっさと手立てだけは打っておこうぜ?」
「そうだな。だが、話は限りなく単純だ。
俺はとりあえずこの情報の出所を更に調べ、
今後インターネット上で公開されることがないように見張ることにする。
新学期になれば、また遊戯の可愛らしさに引かれる、愚物共が増えるに違いない。」
愚物の真骨頂がこの3人であるのだが。
「出来るだけ春休みまでには、調べ上げたいと考えている。
ただ、生憎忙しい。遊戯の傍についていることはできない。」
「相棒自身の保護なら、俺が適役だな。」
「手を出したら許さん。」
「さぁな。なんだ、休戦協定でも結ぶのか?」
役得が過ぎると思われるのは仕方が無いが。
「まぁ、社長さんよぉ。遊戯はアテムを幼馴染としか思ってねぇワケだし、
さっさと敵を殲滅させれば良い話だぜ?」
「・・・。」
「それもそうか。」
「で、汚れ役は俺様が引き受けてやるぜ。
遊戯が近くに居たんじゃあ、見つけても殴れねぇからな。」
簡単な話だろう?
と背の高い男は再び立ち上がる。
「相棒保護の為に役割分担で協力ってことだな。」
「俺は休戦協定を結ぶつもりは無い。だが、遊戯を守るためならば、
同盟の1つも結んでやろう。」
「俺様もそうさせて貰うぜ?」
そうして、
同盟は結ばれた。
無論、遊戯は何も知らない。
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真剣にアホな人を真面目ぶった文体で書いてみたかったんですが、
粉砕★
ちなみに写真は、前回「あの子のブロマイド」の一番ヤバイヤツです。
盗撮写真っていくらが相場なのか知らないので、
金額適当。
なんかぐぐるのもちょっと・・・変態みたいだし・・・(みたい、ではなく元が変態なんだが。)
(08.03.04)AL41