1万Hit感謝リクエスト駄文!

・リクエストくださった方のみお持ち帰りください!
・転載される際、リンクは不要ですが、 サイト名(H2A)と作者名(AL41 或いは 41)とだけはお添え下さい。
・一応、それなりに努力はしているので、改変・改編はお控えください。



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*バクラ→表←海 *ニョタです
*ボク人称?の遊戯
*駄学sゲフゲフ、大学生です
*社長だけ社会人
*何となく、総受けっぽいのですが・・・良かったのでしょうか?;;;


天使に首ったけ!







図書館で寝ていたら、夜になっていた。

バクラはポータブルプレイヤーで適当に音楽を聴きながら、
駅へ向かう。

丁度帰宅ラッシュで込み合っているうえ、
なにやら人身事故で遅れていたらしい、
乗車率が200%を越えるほどの人で溢れかえっていた。

「(ついてねぇなぁ。)」

恐らく乗っている全員が思って居そうな在り来たりな感想を心の中で呟いたのだが、
その日はバクラに在り来たりな日ではなかった。

それは地元の駅まで帰って来た時だ。

住宅街のために結構利用者が多いこの駅で、
改札を出さきの階段を降りたところから
「きゃっ!」
と言う声が聞こえ、それと共にバクラの足元へ携帯電話が転がってきた。

「落し物。」
流石にそれを拾わないほどの人間ではないので、それを拾って声の主の下へ
無愛想に近寄ってみると、
それは驚いた。

可愛らしい少女が眉を顰めて、
座り込んだ右足を押さえている。

「大丈夫か!?」
「ご、ごめんなさい・・・!」

差し出された携帯電話にそっと手を伸ばし、あげられた顔は、
余りにもバクラの好みだったのだ。

「(ついてるんじゃねぇの?今日。)」

人間は多少単純なほうが良いらしい。

「どうかしたのか?」
「ちょっと、転んじゃって・・・。」

彼女の周りにはプリントの覗く鞄と、クラッチバッグが転がっていたのだが、
そこにプリントされていた大学名に心当たりがある。
「(うちの学校にこんなかあいいのが居たのか!?)」
偶然に喜びつつ、少女の具合を気遣う。

「立てるか?」
「だ、大丈夫ですから・・・ッ!」

彼女はそう心配させまいと壁を頼りながら立ち上がるのだが、
痛そうに顔を歪ませて、駄目そうだ。

「送ってやるよ。」
「だ、大丈夫だから!」
「無理すると酷くなるぜ?」

こういう場合は恩を売っておくべき!
バクラは本能に忠実な男だった。

彼女の荷物を拾い上げると
彼女に持たせ、その彼女をあっさりと抱えあげてしまった。

「あっ!」
「人の親切くらいありがたく受け取っておけよ。」
「あ・・・ありがとうございます。」

バクラは彼女に家の方向を聞いてそちらへと歩き出した。
「本当にありがとうございます。」
「妙に畏まんなよ。同じ大学のよしみってやつだしな。」
「え?」

鞄の名前が一緒だったことを告げると、
それだけで少し気を許してくれた、少女はふわりと笑った。
唯でさえ好みなのに、これは反則だ。
下心満載だった。
顔は幼く背丈は低いが、その他は生憎少女といっては失礼な程度に成長しているらしく、
これでは益々下心が肥大するばかりだ。
胸元には銀の十字架が光っていたが、彼女には良く似合う気がした。

「に、しても意外だな、同じ町に住んでるやつが居るなんてよ。」
「ご実家?」
「いや。双子の兄弟と一緒に暮らしてんだ。あんt・・あ、」
「あ・・。ボ、あ、わ、私は武藤遊戯。今2年。」
「まじで?俺も2年だ。ってああ、俺はバクラ。」
「そう、バクラ君。今日はありがとう。」

君付けで呼ばれることは珍しくないが、
なんだか妙に新鮮な気持ちだ。

「武藤、」
「遊戯でいいよ。」
「あ・・遊戯は実家なのか?」
「うん。」

ということは、
このまま家まで送ると、遊戯の両親と対面ということか!
こういう形で知り合うというのは、印象として悪くないだろう。

今後のことを考えると口元が笑いそうになって、
悟られぬ様に話をふる。
そんな事を繰り返しているうちに、
「あ、そこを右に・・・。」
遊戯の目的地に着いたらしい。が。


今日はやっぱりついていないのだろうか。


「教会・・・?」


「うん。私の帰る場所。」

彼女は明るくそう言って、漸く降ろして貰ったあと、
玄関のドアを開けた。

「ただいま!」
「遊戯、お帰りなさい。海馬さんが電話・・・あら、どうしたの?」

遊戯の母親と思しき人物は後ろに見知らぬ男が立っているのだ驚いただろうが、
その人物がどう見てもシスターの格好をしていることにバクラは驚いていた。

「バクラ君だよ。ボクが、あ、・・・家だから良いよね。
ボクが転んだところを助けてくれたの。」
「あら、それは・・・。」
ありがとうございます、と遊戯の母親はにっこりと笑う。
この性格は似ていそうだが、2人は余り似ていなかった。
「い、いえ、まぁ当然と言うか・・・。」
「バクラ君、夜ご飯食べた?」
「え、あ、まだd、」

「遊戯!」

バクラが“ああ”というか“まぁな”というかで悩み、返答に困っていたとき、
後ろから急に呼ばれたのだ。
別に呼ばれたのはバクラではないのだが、
とっさに反応してしまうのは動物的な本能である。

「海馬君。」

振り向いた先に立っていたのは、黒いスーツに痩躯の背が高い男。
海馬と呼ばれた人物はバクラを見るなり嫌な顔をして、
遊戯のもとへと歩み寄っていくのだ。

「遊戯、電話に出ないから心配していたところだ。」
「ご、ごめんなさい、ちょっと、転んで、それで、」
「転んだ?どうしたケガはしていないか?」

バクラの存在など無視である。


本能が囁いた。


「あ、じゃ、俺はこれで・・・。」
「あ、バクラ君・・・!!待って!」

バクラは撤退するが如く、手を軽く上げて挨拶をしてその場を去っていった。




「っていうわけよ。」
「何で逃げたの。」


かえって早々愚痴られた兄、了は情け無い弟にそう痛烈に言い放つ。

「だれだよアイツ、そもそもよ。」
「問に答えて欲しいんだけど・・・って君、知らないの?」
「なにが。」

了は呆れて、そこにあった新聞をばっと広げると、
さっき見た男が載っている。

「かいばこーぽれーしょん・・・って?」
「バカでしょ、ホントに。KCだよKC。」
「けーしぃ?あれか、あれ。」
両手でスプーンを曲げる仕草をする弟に心底呆れた。
「それは進化後だよ、ってそれじゃなくって、決闘盤って君も持ってるでしょ?」
「ああ。・・・ ああ!!」

漸く海馬と言う人間が何者かを理解した。

「まさかあれか?社長?」
「多分ね。」
「なんでそんなヤツが俺の遊戯と知り合いなんだよ。」
「君の遊戯君じゃなくって、彼の遊戯君かもしれないじゃない。」

沈黙が2人を包んだ。

「・・・*ね。」
「ちょ、もう、もう少し落ち着いて考えなよ。」
「その前に遊戯君、ってなんだよ、何、お前も知り合いかよ。」
「知らないほうが間違ってるよ。」

真面目に学校へ通っている兄曰く。
武藤遊戯といえば神学部の白百合で、高嶺の花だ。
その上教会で拾われたらしい彼女はシスターを目指しているとか。
了は一度同じ授業をとったことがあるという。
面識は殆ど無いのだが。

「さっさと言えよ、それをよ。まぁあんだけ可愛けりゃ、噂にもなるだろうなぁ。」
「楽天家だよね、ほんと・・・。どういう意味か解ってるの?」

それはつまりどういうことかといえば、
認めたくないが、
バクラの下心は封印ということだ。

「・・・。」
「まぁ君が遊戯君と知り合えただけで奇蹟だよ。
君みたいな人にも普通に接してくれるだろうしね。」
「・・・でも可能性はあるんだろ?」

別にそれだけが目当てと言うわけではないのだ。
遊戯の可愛さは変わらないし、
シスターになったわけではないのだ、可能性はある。

「何でそんなに打たれ強いの?」
「だってよー、あんなに可愛いんだぜ?」

バクラの腕にはまだ遊戯の温かさが残っている。

「海馬・・・社長ねぇ。相手にとって不足無し、だな。」
「本気なの・・・?」
「無論だぜ!」

ため息を禁じ得なかった。





「兄サマ、解ったよ。」
「流石だ、仕事が速いなモクバ。」

海馬は自宅で出来のよい弟から一枚の紙を受け取る。
「・・・。ほう。」

あの時遊戯が発した名前からあの場に居た男を割り出した。
あんな時間に遊戯と居たうえ、男が帰ってからと言うもの、遊戯はしょぼくれており、
お礼もいえなかったよ・・・としょげたまま、海馬の眼など殆ど見てくれなかったのだ。

「どんな男かと思えば、同じ大学だったのか・・・。」
「まぁだれだってさ、兄サマが負けるわけはないよ。」
「ああ、そうだモクバ。俺は誰であれ負けん。」

海馬瀬人は一度たりとも忘れたことがなかった。

モクバが土砂降りの中熱を出した所を助けられて迎えにいったのが発端だ。

神など下らん、と小ばかにしていたのだが、
助けてくれた遊戯が居るという聖堂の扉を開けたときのことだ。

ステンドグラスと淡い月明かりの中、
跪き、神に祈る姿。

あるわけもない羽根の姿が瀬人には見えた気がした。

「美しい・・・。」

そう思わず呟いたほどだ。

たとえルネサンスのどんな画家を連れてきても、
どんな高性能の一眼レフでも。
「あの美しさは再現などできんのだ。」

美しいなどという陳腐な言葉では足りない。
「あれこそが美だ。美そのものだ。」

遊戯のこととなると恥ずかしい言葉を連呼する兄に苦笑しつつ、
モクバも遊戯が気になって仕方が無い。

「あれを手に入れるには、
遊戯を手に入れなければならない。」
「けど、遊戯はシスターになりたいんでしょ?」
「俺の前に神など偶像に過ぎん。
神であれ俺の敵ではない。」

恐るべき自信と努力によって、欲しいものは全て手に入れてきた。
だが、今まで色々な手段を用いてきたというのに、遊戯は一向になびかない。

瀬人の道も前途多難だった。

しかし、折れるような男でもなく、
携帯で予定を確認しながら、
「明日は礼拝か・・・。遊戯が子どもたちと戯れている様をみにいくことにするか。」
そう呟いた、



ちょうどその頃。


「ステータスにしたって何にしたって君には可能性なんか殆どないよ。」

兄は相変わらず説得中であるが、
弟は何を言っても聞く耳を持たない。

「そもそもよ、考えてみろよ。」
「何を。」
「遊戯はよ、シスターになりますって言うような人だぜ?
なんだっけ、清貧・貞潔・服従だっけか?
それを全うする気になるようなら、
海馬の地位にも財産にも興味なんかあるわけねぇじゃねぇか。」

普通の女が相手であれば、海馬のステータスは恐るべきものだが、
相手は普通ではない。

「・・・まぁそうだけどね。」
「だろ?要は押しの問題ってことだな。」

この男が此処まで真剣になっているのは久しぶりな気がした。
成績以外は下の下で生きてきたのだ。
警察に厄介になりかけたり、寧ろなったり、
停学になったことだってあったような男なのだ。

だが反面、
高三の夏に「何処も受かるわけないじゃない」といわれてから、
一校しか受けず、その受けた唯一の偏差値60越えの大学に入った上、
奨学金まで貰ったという不可解な生命体である。

まぁその後は駄目学生に戻ったのだが。

そんな男だ、
何かしでかすかもしれない。

了はそれに興味もあり、
さらに相手が白百合であれば、支援のしがいがあるものだ。

「押し、ねぇ。じゃあ、明日。」
「何だよ。」
「明日は礼拝だよ。行かないの?」
「行きます。ってお前も行くきかよ!?」
「うん。教会って入ってみたいしね。」

裏がありそうな笑顔に僅かな不安を覚えつつも、
バクラは日曜日、遊戯の教会へ行くこととなったのだ。


戦闘開始まであと1日。






(08.05.15)AL41


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と、いうことで、期待に添えたかどうか解りませんが・・・;
リクエストでした!
受け取っていただければ幸いです。


個人的にバクラはやればできる癖にやらない子というイメージです。

基本的に個人としては遊戯はボクっ子が好きなんですが、
この遊戯は私人称に直そうと頑張っているところ設定です。

アホな題名にしたかったんです。スミマセン;;

リクエストありがとうございました!