* (゚∀゚)o彡゚別体!(゚∀゚)o彡゚別体!
*闇=アテム
等価の想い。
別に待ち合わせてるわけじゃないのだが、よく会う。
会って、一緒に登校する。
本当はもう一寸布団に潜って居たいんだけど、
今までより少し早く出るだけで、
一緒に居られる時間が増えたのだから、我慢する。
遊戯は今日も、今までより5分早く家をでる。
最近下から声を張り上げなくても起きて出て行く息子に、
母親も大満足である。
家はそう近くないのだが、
互いの通学路が合流する。
その時だけは一寸ゆっくり、周りを見ながらあるいてみる。
大体右後ろから
「相棒!」
そう、声がかけられて、嬉しくなって振り向く。
「相棒、おはよう。」
「おはよう!もう一人のボク。」
互いの呼び名が何時からそうなったのかわからないが、
お互いに満足しあっている。
他の誰もそう呼んではいけない、暗号のようなものだ。
合流してからは他愛も無い話をする。
発売したパックの話だとか、テレビの話だとか、
それこそ何でもない、別に他の誰としても良いような話ばかりだが、
別に内容は大して問題ではない。
遊戯は一人っ子だということもあり、家で同世代の人と会話が出来ない。
アテムも一人暮らしということもあり、なにやら単調なのだ。
そういう面もあり、一秒でも長く人と接していたいという面でよく似ていた。
だらだらと何でもない楽しい時間を過ごしながら下駄箱へ着くと、
アテムはいつもどおり下駄箱を開けて眉をひそめる。
「うちの学校には下駄箱と郵便受けを間違えているやつが多いらしい。」
覗き込む必要も無い。
アテムの下駄箱には大概2通、少なくとも1通の手紙が入っている。
正直、自宅の郵便受けのダイレクトメールよりも多い。
「しょうがないよ、キミは人気が有るし。」
「だけどな、相棒。貰っても嬉しくは無いんだぜ?」
「なんで?」
不幸の手紙とか、そういうやつじゃないんでしょ?
基本的に遊戯は、みんな大好き精神にのっとって物事を考えている、性善説とでもいおうか。
一方アテムは人嫌いで、他人は何らかの意図で自分に近寄っているという、性悪説主義者だ。
だから遊戯はいいじゃないか、と嬉しくない理由がわかっていない。
別に、下駄箱が郵便受けであることを嫌がりはしないが、
どんなに待っても、欲しい人から手紙が来ないのだ。
「そもそもな、相棒。こんなに貰ってもだな、俺は相手の顔さえわからない。
そんな人に何をどういわれようが、興味が沸かない。」
基本的に文面は2種類、
既に気持ちが綴られているか、気持ちを伝えたいので会いたいのですが、のどちらか。
双方前者ならば無視してやるのだが、後者だと少々面倒だ。
しかも相棒にばれては「待ってるよ!行かなきゃだめじゃない!」といわれる始末。
「一方的に約束を押し付けてくるのを受ける義務は無いぜ」と言ってのけるが、
相手が悲しむよ、としょげられては・・・
別にあって断るのは苦手ではないが、
その間、たった5分でもアテムは遊戯と居たいのだ。
「下駄箱に鍵でもつけたほうが早い・・・。」
アテムはかわいらしい封筒を2通、睨みつけながら、ため息をついた。
「そもそも紙が勿体無いと思わないか?直接言いに来ればいいだろ?」
「恥ずかしいんだよ。」
付き合いたいとか友達になりたいとか、何とか書いておきながら、
恥ずかしいってお前、何考えてんだ、と思ってしまう。
「しかも、ゴミ箱には捨てにくいし、持って帰るの面倒だし」
リサイクルボックスにでも入れていくか、と冗談で言っても、
そんなの酷いよ!と、遊戯は何時だって真剣なんだ。
そんな真剣さが遊戯のよさであり、人の良さなのか?
そんなに真剣だからこそ、
「相棒は、もし下駄箱に手紙がはいってて、呼び出し内容だったらいくのか?」
「うん。行くよ?」
「・・・相手が誰でもか?」
「うん。だって相手がどんな人か会って見なきゃ解らないじゃない。」
とってもいい人だったら友達になりたいしね!
何時だってプラス思考なんだな。
「相手が海馬でもか?」
「行くよ?海馬君はきっとそういう事はしないと思うけどね。」
「じゃあ牛尾は?」
「・・・無視する方が怖いじゃない。」
それもそうだな。
遊戯は本当に誰でも行くのだろうか。
アテムはふと思いついた。
翌日、遊戯は何時もの時間に何時ものように家をでて、
何時もの通りでアテムを探したが居なかった。
少し不安になりながら学校へ行く。
靴箱を見ると、アテムは既に学校へ来ていた。
「今日、日直か何かだったのかな?」
だが、病気で休みではないことに安堵して、遊戯は自分の下駄箱を開ける。
手紙が1通。
入れ間違いじゃないの?と遊戯は思わず宛名を見るが、
「武藤 遊戯 様」と書いてある。
思わずあたりを見渡して、
それでも不安で人気の無いところへ逃げ込んだ。
一息ついて、封をあける。
遊戯が教室に行くと、アテムは既に席に座り、
今朝の計算テストの勉強をしていた。
勉強しなくたって出来るのだ、恐らくすることがなかったのだろう。
「おはよう。」
何時もと違う朝に、戸惑いを覚えながら挨拶をすると、
向こうは何時もと何ら変わらぬ様子で、返事を返してきたから、
何となくあったぼんやりした気持ちが僅かに払拭されて、
それでも違和感がぬぐえない。
「ねぇ、」
遊戯がアテムの後ろに座ると、彼はあっさりと教科書を閉じ、後ろに振り返る。
「どうした?相棒。」
言おうか、やめようか。
「いいや、ごめん、何でもないよ。」
すっきりしない顔だったが、アテムは何も気にせず、
相棒、今日は計算テストだぜ?
と、何気ないことを言っている。
遊戯はそれにのって、まるで忘れようとするかのように、
また居残りになる、と喚いた。
心のなかにあったものはずっと隠したままだった。
昼休み。
友人たちに断りもいれずに、手紙にあった場所へ向かう。
不安で仕方が無い。
早めに行ったつもりだったが、
やっぱり自分の方が遅かった。
「ごめん、待たせちゃった?」
「いや?」
すでにそこには、手紙の主が待っていた。
「本当は、相棒から手紙が来るのを待ってたんだが、そう来るわけもないよな。」
いつも一緒だったんだから、こんなことしなくても話は出来るのに。
「でも、なんで?何時だって話そうと思えば話せるじゃないか。」
2人でいることなんか、何時もと同じなのに、
なんでこんなにドキドキするんだろう。
「俺は何時だって本気で言ってるのに、相棒は何時だって流してしまうんだ。
何でって思ってたんだが、漸く解った気がしたんだ。
いつもの友達としての俺の言葉じゃ伝わらないんだってな。」
「ボクは何時だって真剣に聞いてるよ!」
知っている、真剣だなんてことは。
だから、悪い気はしたが、その真剣さを利用させて貰ったのだ。
朝から一寸様子が変だったのは、真剣に俺の手紙を受け取ってくれたからだろ?
「別に相棒がいけないワケじゃないんだ。ただ、改めて伝えたかったんだ。」
「何を?」
聞きたいような、聞きたく無いような、
不安な気持ちが膨れていく。
「遊戯。」
名前を呼ばれたのは久しぶりで、思わず背筋が伸びる。
「な、何?」
何時もと同じ表情なのに、
解るんだ、キミが真剣なことが。
赤い瞳に目が奪われた。
「俺は、
夢なのだろうか
良くわからない、
でも、「夢だよね」なんて言ってはいけないんだ。
だって彼はあんなにも真剣だったじゃないか。
そして、今も、ボクの手には真摯な気持ちで書かれた手紙が握られているじゃないか。
午後の授業はいつも以上に授業にならなかった。
何も頭に入らないのだ。
前の席にいる彼の声が容量の少ない頭を一杯に満たして、
出て行こうとしないのだ。
あの時、ボクは何て言った?
いや、何も言って無いんだ。
何も答えられなかったんだ。
毎日彼の下駄箱に入っている手紙を見るときも気持ち、
彼を呼び出す女の子たちを見ていたときのあの気持ち、
答えがあるから、あんな気持ちになっていたのに!
今すぐ伝えよう。
だって、みんな答えが欲しくて手紙をだすんだ、
伝えたいことがあるから手紙を出すんだ。
答えが欲しいんだ。
でも伝えるのが恥ずかしい。
どうすればいいんだろう、
恥ずかしいから手紙にしたためよう。
キミがそうしてくれたように。
でも、キミだってきっと恥ずかしかったんだ。
ボクは、キミと同じように気持ちを伝えたい。
だって、こんなに真っ直ぐに伝わって、こんなにボクは嬉しいのだから。
全然減っていないノートを切り取って、
手紙を書いた。
宛名と自分の名前と、用件をしっかり書き付ける。
放課後
アテムは昼間の場所に来た時
掃除当番でなかった遊戯は既にそこで待っていた。
「相棒、」
「ボクもね、伝えようと思うんだ。」
キミがそうしてくれたようにね。
遊戯は頬を赤らめて、それでも俯かずに真っ直ぐアテムを見ている。
「ボクは、キミが言ってくれた言葉をそっくりそのまま返すよ。
それは、ボクがキミから聞いて嬉しかったから、
キミがボクに持っていてくれた気持ちと、同じだけの気持ちをキミに伝えたいからなんだ。」
「相棒・・・。」
紫の瞳には自分が写っている。
「アテム」
ボクは、君が好きだ。
-------------------------------------------
背景素材:
starlet
闇表書くと、いつも以上に甘甘な感じになります。
闇表マジックですね。こいつらはもうだめだ(褒めてます)
それ以上の後書きはないです。はい。
トラップ、というわけではありませんが、
一寸遊んでみました。
余りにも2人がべったりで面白くないので、
NINJA TOOLSのβテスト版のホウゲン変換ツールをくっつけてみました。
言語壊滅(笑)
ツールなので、完璧にはなりませんが、そこそこ楽しめるかと思います。
うちは、最初の3行で読むのを諦めました。強引すぎる。
作品を気に入ってくださった方には謝罪いたします。
(08.02.08)AL41