*変態社長第一弾?
*情事後から
そそる、脚
物憂さを感じて遊戯は目を覚ました。
愛し合う者同士の時を超えた時。
身体を重ねあって、互いの気持ちを確かめ合って、
快感の先へと連れ立った、
この腰の甘美な物憂さはその残り香・・・
などといえば聞こえは良いが、
はっきり言えばやったのだから、腰が重いのは当然といえよう。
だが身体に気持ち悪さを感じないのは、
自分の意識が旅立っていった後、
恐らく隣の人間が拭いたのだろう。
一方的に呼び出して、未成年なのに酒を呷って、勝手に押し倒してきたのだ。
責任感があるのやら無いのやら。
仕事でストレスが溜まっているのだろうということは遊戯でもわかっている。
だからこうして文句も言わずに抱かれているわけだが。
重たい腰を何とか持ち上げて、
洗面所へと向かった。
先を読めるくせに、業と見えるところに跡を残す意地悪な恋人だから、
起きる前に確認しておくのだ。
一度さっぱり気にしていなかったら、体育の時に城之内に気づかれて、
その時は夏だったので、虫に食われた、と言い過ごしたが、
冬ではそうもいくまい。
それで確認しようとしても、彼が起きた後だと「俺の所有印が目障りなのか?」等と言って機嫌を悪くする。
子どもなのか大人なのかわからない。
まぁ、解らないのも当然か。
彼等はもう子どもではないが、大人とは言い切れないモラトリアム。
男は仕事で忙しく、正直会う時間も余り無い。
自分の見ぬ間に恋人が他の人間に奪われるのではないかという不安があるのだろう。
何とかして恋人の胸中を探りたいのか。
「子どもだったらこんな風に気持ちを確かめたりしないよね。」
改めて腰の重みを感じる。
ここまで食らいつかないでも何時だって気持ちくらい伝えるものを。
洗面台の電気を付ける。
眩しいが、次第に目が慣れてきて、真っ先に飛び込んできたのは身体。
鏡にはみすぼらしい身体が映っている。自分だった。
「やってることは大人なのに、ボクはどう見ても子どもだよ。」
外見と経済的な自立の面からいえば大人で、やってることが子どもの恋人と、
外見その他モロモロがどうみても子どもで、・・・大人な部分なんてあるのか?
遊戯は自虐的に呆れて、
男が着せた男のシャツのボタンを外そうとする。
ボタンまでしているとは、何処まで几帳面なのか。
そういえば以前、「ボタンを外している仕草がそそるから、自分で脱げ」と言っていた気もする。
謎だ。
「そそるのかなぁ。」
遊戯は自分自身をみながら、何時ものように脱いでみる。
・・・
あほだった。
恥ずかしいだけだった。
「変だよ、海馬君は。」
鏡で見る範囲、特にやばそうなものはなかったので、
ちょっと安心して、ボタンをかけなおそうとすると気づいた。
太ももに、跡。
虫にでも食われたのか?
痒くは無いので、恐らく、男に食われたのだろう・・・信じたくないが。
足を上げて、光にあてると、
もう一つ。
嫌な予感がする。
遊戯は行儀が悪いと思ったが、洗面台の上に足をのせ、光にさらしてみた。
身長にならって短い足だが、
その短い範囲に、
跡、跡、跡。
太股、脹脛、腰、足首。
何故こんなに足に集中している?
冬だからまぁ、見えることは無いのだけれど。
「気を遣ってくれたのかな・・・?」
まさか。
男にとっては可愛い恋人であるが、
遊戯は『痘痕も笑窪』な人間ではないのだ。
自分を抱く男のことはある程度客観的に見ている。
男はそこがいい、というのだろうが、仇に出たようだ。
遊戯はあっさりと、「気を遣った説」を捨てた。
何か理由が有るのでは無いだろうか。
ベッドの方に人が動く気配を感じて、遊戯は慌てて電気を消した。
今度は闇に慣れて居ない目でベッドへ向かう。
「遊戯・・・?」
「ごめん、起こしちゃった?」
「いや・・・。」
返答に覇気が無い。
珍しいことだけれど、見られるのは彼が心を許してくれている証だ、
遊戯には嬉しい限りだった。
ついでに顔を覗き込んでやろうと思ったが、
寝起きのクセに力だけはあるらしく、ひょいっとベッドに引きずり込まれた。
「身体が冷えてる・・・何処へ行っていた?」
「洗面所。」
質問に応じながらも腕を抜けようともがく。
「身体が冷えていては寝づらかろう。暖めてやろうか。」
寝られるよ、と遠慮をしていると感じた男は
建前ではなく本音を、耳元で囁く。
「もう一回。」
「だめ。」
即答の拒否に機嫌が悪くなる。
男は来週からアメリカへ仕事だ。
遊戯を連れて行ってしまいたいが、それを拒否したのも遊戯だ。
会えるうちに、今のうちにマーキングして、見えぬ鎖で繋ぎ止めておきたいところなのだが、
遊戯はお構いなしのようす。
この男、海馬瀬人は非常に貪欲な男だ。
貪欲でなければ会社を引っ張ってなどいけないだろうが、
愛なんてものは求めれば求めるほど手に入るものではない。
殊更、遊戯は自分を割りと理解してくれているが、甘えさせてくれない。
だが、恋人とは、甘えあってもいいのではないのか?
そういう結論にたどり着くと、再び遊戯に求める。
枕もとの携帯電話で時刻を確かめる。
まだ大丈夫だ。
「時間はある。」
「寝る時間がなくなるじゃない。」
「お前はどうせ授業中寝るのだろうから、睡眠時間を気にする必要は無いだろう。」
言い当てられ拗ねる恋人を上手く丸め込んで、押し倒す。
濃厚なキスを重ねつつ、恋人をその気にさせようと、腰の辺りを撫でる。
ピクリ、と反応したのを良い事に、手をそのまま脚へと移動させると触発されて細い足が絡んでくる。
海馬はそれが気に入ったらしく、細い太股を撫でていたのだが、
遊戯の反応がふと悪くなる。
「何だ?」
「あのさぁ・・・海馬君って
脚好きなの?」
・・・
自分では考えたことがなかった。
「何故だ?」
「んー・・・何となく・・・。」
言われると気になってしまうのは、仕方が無いだろう。
身体を起こして改めて遊戯の脚をまじまじと観察する。
遊戯は恥ずかしがるが、言い出したのは遊戯だ、責任くらいとれ。
月光に青く浮かぶ脚。
身長の割には長い脚。
細く弱そうな儚い脚。
女とは違うライン、細い腰、
何の手も入れられていない、完全な天然の曲線。
硬くもなければ、柔らか過ぎず、触れれば応じる肌。
「そそる。」
一頻り観察した結果吐かれた言葉は、遊戯をウンザリさせるには充分だった。
「キミは脚が好きなの?所謂脚フェチ?」
「違う。」
持ち上げ、肩に載せて、太股から膝までを撫で上げて、脛を嘗める。
反応して漏れた声は充分艶をおび、撫でていた手をそのまま尻の方へと下ろしていった。
「もう一度やる。」
結果、貪欲で傲慢で身勝手な男を一層欲情させただけだった。
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初★変★態
★とか入れても誤魔化せない。
個人的に、社長は脚フェチ。
腰のライン・足の付け根から足先までの曲線が大好きです
(設定の細かさに程がある。)
そして遊戯の脚は綺麗なのだと思っています。
無論、社長は遊戯の生脚に惚れた訳ではなく、
偶然綺麗だっただけです。
そこまで変態ではありません。
当サイトの社長は今後、脚フェチで通します。きっと、多分、恐らく。
(08.02.07)AL41