○◎●拍手お礼の過去ログ●◎○
このログは、2月5日〜4月13日?まで
一度に3つずつ公開した、拍手お礼駄文のログです。

無駄に長くなったので、3分割しました。
1編は此方。
3編は此方。

総数:20個
CP:闇表、海表、バク表


スクロールで全部読めますが、ダラダラ長いので
↓クリックでジャンプ!
 7.王の間(闇表)
 8.リセット(海表)
 9.強制戦闘(バク表)

10.ダンジョン(闇表)
11.謎解き(海表)
12.イベント(バク表)














7.王の間(闇表)

*相変わらず別体

アテムが王と呼ばれるにはワケがあるらしい。
彼を王と呼ぶのは、バクラくらいなのだが。

「何で?」
「色々あってな。」

知ってるようで知らないアテム。
ボクが知ってる顔なんて本当に僅かなんだって思うと、
少し寂しいし羨ましい。

「相棒、知りたいか?」

ボクの心は解り易いのかな、
アテムはそうボクの考えを言い当ててニヤリって笑う。
結構そういう顔も好きなんだよね・・・なんて、
流石にいえないけど。

「知りたいよ。キミのことなら。」

でも、この顔は教えてくれない顔なんだ。
ゲームとか駆け引きで、勝負を仕掛けてくるんだ。
「タダ、じゃないよね。」
「流石、相棒。良くわかってるぜ。」

そう笑うアテムに再び疑問がわく。

「何か、企んでる?」
「いや、ただ、バクラが俺を王と呼ぶには理由があるって言っただろ?
その理由を知る者は、
俺を王としなければならない、としたら?」

・・・どういうこと?

「此処は俺の部屋、つまり、王の部屋。
王の部屋で王の意見は絶対だぜ?」

っていうことは?

「相棒は俺の命令に逆らってもいけないってことだぜ。
俺は願ったり叶ったりな話だけど、
相棒はそうも行かないだろ?」

・・・!?!?

「ボクがキミに従うってこと?」
「そうだぜ?」
「なにそれー!!!」

アテムはニヤニヤ笑ってる。
その笑顔はきっと、ボクが一番知ってる。

あれは、大人びた彼の、いたずらっ子の顔なんだ。

「お茶もってこい」とか「肩叩け」とかそういう命令ってことじゃない。
何かもっと、恥ずかしいことを命じられるに違いないんだ。

「・・・んー・・・・・・。」
「ただ、俺は暴君じゃないぜ?」

そう言って取り出してきたのは、トランプ。
何でこうすぐに出てくるんだろう。
ってか、いまベッドの下から出してこなかった?

「ルールは簡単だぜ。俺と相棒が交代でカードを引く。
一度に何枚でも構わないが、
スペードの13を引いたほうが負け。」

「・・・ボクが負けたら?」
「そうだな、どうしてやろう。」

やめてよそんな顔、
何かドキドキしちゃうから・・・。

「うー・・・じゃあ、ボクが勝ったら?」
「相棒の命令を1つ聞いてやるぜ?」

王の秘密を、知りたいだろ?


誘われるままに、ボクはトランプに手を伸ばした。



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はじめは、同体で心の部屋の話だったんですが、
何か暗くなってしまい、お礼にしてはどうよ、
ということで、
いつもどおりに別体で。

勝敗は妄想で補完してください。

  










8.リセット(海表)

酷く言い争い、
和解もしないまま見送ったその夜。
夢を見た。

そこに遊戯は居たが、
まるで俺を知らないのだ。

「キミは、誰?」

どうすれば良いのだろうか。

俺が話しかけても、
こぎ付けた関係が全て消えてしまって、
高校の教室で始めてあったような、真っ白な反応。

誰?と聞かれたときに、
求められているのは、俺の名なのか、
それともお前と俺の関係についてなのか。

俺は、『海馬瀬人、お前の恋人だ』とでも言えば良いのか?

その時遊戯はどう反応するのだろう。

互いにある程度理解しあう程の距離になって、
俺の者になれと告げた時でさえ、
目を見開いて驚いたというのに。

俺を受入れるのか?

これは、夢だ。
だが、もし、本当に遊戯が記憶を失ったとしたら。
その中で、遊戯の記憶を支配し続ける王が消えたとしても、
あの昨日の件をさっぱり忘れられるとしても、
俺の生きる道が未来だけだとしても。


俺は、記憶の無い遊戯を愛せるだろうか。
記憶を失った遊戯は、俺を、今のように想ってくれるのだろうか。

立ちすくむ俺を前に、無邪気な笑みを浮かべたまま、
遊戯は俺を見上げている。
普段なら含まれる特別な感情の無い視線。

「名前は・・・」
「瀬人だ。海馬、瀬人。」
「そう、瀬人っていうんだ・・・。
ボクは武藤遊戯。
よろしくね、瀬人君。」

遊戯は俺を瀬人などと呼ばない。
何度言っても一分後には海馬に戻っているのだ。
名で呼ばれたいと思ったことは何度もあるが、
一方で、そう苗字で読んでしまうようなクセでさえ、
俺は愛していたというのに。

お前は、遊戯じゃないのか?
記憶を失ったお前は。

俺の愛した遊戯は、
何処か客観的に俺を見ていて、
そして何時までの過去の思い出に縛られているやつだ。
俺はずっとそれを解っていて、此処まで想ってきたのだ。
全てが遊戯の一部であり全て。

目の前に居るお前は、お前ではない。



悪夢から覚める。

早く、一刻も早く。

日曜日だったが気にしなかった。
電話をし、遊戯をたたき起こす。

起されたことと、昨日のことで、非常に不快な声だったが、
構わずに告げた。
昨日はすまなかった、と。
お前がどれだけヤツのことを忘れずに胸にとどめていても構わないと。
それでも俺はお前を愛していると。

電話の向こうで笑っていた。

そんなことで叩き起こしたの?
目が冴えてしまったのは俺のせいなのだから、
昼は何か奢れ、と、そう笑う。

何時もの遊戯だった。
声も姿も、その過去の記憶さえも、
全てひっくるめて愛する人、その人だった。

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記憶をリセット、ということで。

文章をどう終えれば良いのかいつもわからないんですが、
いつも以上に解らないです。

  












9.強制戦闘(バク、表・・・?)


話す必要も無いのだが、
2人だけで黙って居るというのも何か気まずい。

2人が挨拶を交わすようになったのはここ数日前の話だ。
余り人間好きではないバクラと、
話すのは好きだが、気を遣いすぎる遊戯。
ゲームと言う共通項はあるものの、
バクラはそれを熱く語る人間でもないので、
何となく話題がない。

一般的コミュニケーション能力に関する経験値の少ないバクラにとっては、
遊戯から話をふってくれれば良いのだが、
遊戯も同じらしく、
何の話題を出せばいいのか解らないのだろう。
何時もの様子が微妙に違う。

遊戯にしては珍しいというべきか。


何となく話しづらいこの空気。

仕方が無いのだろうか。

遊戯はもじもじしている。
その様子に、
非常にヤバイと、バクラの理性と本能が同時に叫んだ。

「(何でこんな顔すんだよ、ったく・・・。)」

何故か火照っている頬だとか?
ハの字になった眉とか?
つぐまれた口とか?

どれ、という特定は無いのだ。
これらのパーツを別の誰かに変えたところで、
あんまりなのだろうとは思うのだが、
これらが揃った時のこの破壊力はすさまじい。

すでにバクラは半壊状態だ。
出来れば誰も戻ってこないうちに、
何らかの手を打っておきたいと思うほどには、
理性は壊滅している。

「あ、」
「?」
「いや、ごめんね、なんでもないんだ。」
ははは、という空笑いで遊戯は誤魔化す。

・・・

やっぱり話題がない。

だが、誰かが来るまで待てというのか?
この、イチゴ(何故?)のような遊戯を独り占めできるのは今だけだ!

何か、
何か話題はないのか!?

「なぁ、」
「何?」

話題が見つからないまま、バクラは声をかけている。
なので、何?と問いかけられたところで、返す言葉がない。

「・・・悪ぃ、何話そうとしたのか忘れた。」

とんだ逃げ道だ。

だが、
「偶にあるよねー。」
と遊戯は返してくれた。
が、
次の手はどうすれば良い!?
解らないのでとりあえず、同意を示した。

会話は終了した。

数秒後、城之内が話題を持って戻ってきて、
2人だけの時間も終了した。

ただ、
バクラの思いだけは、まだ続いている。


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バク表でも何でもねぇ・・・

楽しみにしてくださった方、マジすいません。

  






10.ダンジョン

小学生の頃の話だ。

アテムはハーフでエジプト生まれだが、
当時は日本の方が治安が良かったため、
日本で育てられた。

その時のであったのが遊戯だった。

遊戯の祖父とアテムの親が知り合いだったことが何よりの切欠だったが、
2人の外見が良く似ていることの方が、
彼らが近づいた最たる理由だったのだと思う。

まだ10歳程度の2人は、すっかり仲良くなり、
探検と称しては、埠頭のほうへと遊びに行っていた。

本当は行っちゃ駄目だと言われていたのだが、
子どもの好奇心の前に、言葉は無力だ。
2人でなら、何処までもいける、とそう勝手に思い込んで、
アテムと遊戯は2人強く手をつないでふらふらと出かけた。

だが。
当然の如く

生憎、何でも出来るわけが無かった。
そして、
同じようなコンテナの並ぶ埠頭であっさり迷子になったのだ。
同じ地形が続く、ダンジョンの如く。

お互いに不安には思っていたのだと思うのだが、
それでも一切口にしなかった。
大丈夫なのかな?と言った瞬間に、
互いにあった信頼がボロボロと崩れていってしまうような気が、
ぼんやりと、しかし強くあった。

2人は握った手を絶対に離すことなく、
そして不安な様子を互いに必死に隠して、
ただお互いだけを信じていた。

結局人に助けられ、
親にはガンガンに叱られ、
それでも責任は押し付けあわずに庇いあうという、
思えばあの頃から、お互いを大切に思っていたのかもしれない。

「相棒、覚えてるか?」
「勿論だよ。
凄く不安だったけどね、でも、キミと手をつないでるだけで、
何となく安心出来ちゃうんだ。」
「俺はあの時から相棒を守るのに必死だったんだぜ?」
「ほんとに?」

もう何年も前の話、
なのに今と繋がってる気がする。
いや、何かが変わってないままなんだろう。

「あの頃は不安に思うことなんて、その場に立ってしか解らなかったのに、
今は凄く臆病になったみたい。
何時だって怖いんだ。
何が起きるのか解らないからかな?」
沈む日に寂しそうな声で呟く遊戯に居た堪れなくなる。

小学生みたいだ、といわれるが、
アテムは遊戯が確実に成長していることを知っている。

昔は、こんな表情を作らなかったのだが。

何だかんだいって遊戯は変わったんだ。

だが、自分は変わっていない。

あの頃の自分が大人びていたのか、
それともあれから成長していないだけなのか、
そんなことは判断できないが。

遊戯を守りたいということ、
遊戯を安心させたいこと。

変わらないもの。

「怖いこと何か無いぜ?」

アテムはただ遊戯の手をとって強く握った。

つながれた手をみて、遊戯はふふっと笑い、
つなぎなおす。

あの頃は必死に握るだけだったが、
今は僅かに指を絡めて、より離れないように。

「有難う、アテム。安心したよ。」

先に何があるのかわからないけれど、
一緒なら怖くない。

2人なら、何処までもいける。


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偶に、
ずっと同じ部屋が続くダンジョンとかあります
一寸出る場所間違えると、最初の部屋に戻されるダンジョンとかあります

うぜぇ・・・(おい)

  












11.謎解き(海表)



会議から戻ると、部屋には遊戯が待っていた。

「(良い眺めだ。)」

後ろ姿で、何やら集中しているらしく
ドアを開けたのに気づいていない。

海馬はここぞとばかりに企んで、
そっと近づき、
後ろから抱き上げてやった。

当然の如く、
遊戯は驚き叫び、
しかしその犯人の顔を、それも嬉しそうな顔をみるなり安堵の吐息をついてから
待ち人の帰還に喜んでくれる。

「思ったより早かったね!」
「今日は割りと順調でな。」

帰りも少々早められそうだ。

そう告げたときのその笑顔を間近で見ると、
より一層愛おしくなってしまって、
抱えあげたまま椅子に座る。

「ちょ、ちょっと、重いよ!?」
「重くなど無い。気にするな。」

この重さは存在感の大きさ、
そう思えばどれだけ重かろうが気にならない。

何やら恥ずかしそうに見上げてくるので、
思わずキスがしたくなってしまう。
普段なら嫌がる割りに、遊戯はそれをすんなりと受入れてくれた。

海馬は別に海外で出ていたわけではないのだが、
年度末は忙しく、ここ二週間ほど遊戯と顔さえ会わせられなかった。
遊戯も流石に恋しくなったのだろう。

嬉しい限りだ、というその気持ちは言葉にせず、
唇からそのまま唇へと伝えてみせる。

僅かに目元が赤く染まっており、非常に可愛らしい。
「もう・・・キミは前触れも無く、いっつもそうだ。」
「一々断っていてはきりが無い。」
「・・・自覚はしてるんだね。」

そう、呆れたような口ぶりをするものだから、
今度は許可を得ることにした。
「さっきしたじゃん。」
「二週間分しなければ気がすまない。」
「なにそれ・・・もう、海馬君は良くわかんないよ。」

許可は下りなかったらしい。

遊戯はまた呆れた顔をして、彼がさっきから持っていたものに再び目を向ける。

面白くない、

と思ったが、
それは、
「ルービックキューブか。」
六面体の物体。

「昨日ね、じいちゃんの部屋から出てきたんだ。」

少し前に流行った玩具だった。

遊戯の視線を奪い去った敵を倒すのは容易い。

小さな手からそれをひょいと奪い取って、
カシャカシャと揃えてやった。

無論遊戯からは非難の声が上がる。
驚きや感嘆ではないのは、流石にゲーム好きだからだろうか。
恐らく遊戯でも攻略できたはずだった。
だが、その色鮮やかな六面体は敵でしかない。

「俺から遊戯を奪おうとは小癪だ。」
「意味わかんないよ。」

揃えられちゃうと壊しにくいよ、と遊戯は何気なく非難してくるが
海馬にとっては好都合だった。

「海馬君ってさ、何でも出来るし何でもわかるよね。」
すごいね、羨ましいよ、と遊戯は綺麗に揃えられた正方形を眺めているが、
「生憎解らないことも多くてな。」
「ほんとに?あれでしょ、良くわかんない数式とか。」
何とかの真理・・・とかあるよね?
と相変わらず正方形をコロコロと手のひらで転がしている。
「そんなものではない。」
「じゃあ何?」

「どうしたらお前が俺に視線を向けるのかすら俺にはわからない。」

そういわれて、
遊戯はあっと声を上げてから海馬を見上げずに言う。

「答えは教えてあげないよ。」

解けない謎に不快になるが、
クスクス笑う仕草が愛おしいので、
今はただそれを眺めるほか無かった。


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目の前にルービックキューブがあったので。

全ての拍手ネタの中では一番いちゃついてるかもしれない。

  












12.イベント(バク表)

春は別れと出会いの季節、などと言うが、
本当にそうなのだろう。

遊戯はバクラと買い物に出ていた。
買い物といっても洒落っ気のないもので、
これから家で見る映画のツマミを探しに来ただけだった。

遊戯の希望でポップコーンを買い、
バクラは何故か何の問もかけられずにアルコール飲料を買っている。
・・・良いのだろうか・・・。
未成年の酒を売った店側や何てこと無く酒を買っているバクラにも問題はあるが、
バクラがビール缶の透けたビニール袋を持っている図が妙に似合うのも問題だ。

バクラの住んでいるマンションは学校の近くだ。
それで一寸学校の近くへ寄ってみようと遊戯が提案するのだ。

「何かあんのかよ。」
「んー、ほらさ、桜とか何時咲くのかなーって。」

そんなこと気にしてんのかよ、と思いつつも
男子高校生には余り似合わない言葉こそ遊戯には良く似合った。

すっかり忘れていたのだが、

「今日、卒業式だったんだね。」

生憎1年の2人には縁が無く、
更に何の部活にも入っていないので先輩という先輩が居るわけでも無い。
誰が学校を出て行こうが余り興味は無いのだが。

目に付くのは、校舎裏のほうで半泣きになっている生徒たち。

「何してるのかな。」
「思い出作りってやつじゃね?」
「?」

まじまじ見るのはお前の趣味じゃねぇと思うんだけどな、というものだから、
余計に気になってしまうのだが、

ああ、そういうことか。

「でも、何で卒業式に告白するの?」
「心残りではあるんだろ。」
「でも、学校に居る間に付き合ったほうが楽しいじゃない?」
「在学中に告れなかったんだろ?」

へぇ、と思うと同時に、
自分たちを思う。

もし、バクラが言ってくれなければ、
自分たちもああなっていたのではないか、と。

「まさかね。」
「?」

恐らく自分は告白なんかしなかっただろうし、
バクラも言わないのなら言わなかったのだろうと思う。

でも、なんで、ボクに告白なんかしたんだろう。

「卒業しても記憶に残りたいと思ってんだろうな。」
「キミも?キミもそう思ったの?」
「さぁな。」

遊戯はそんなことが無くたってみんなのことをずっと大切な記憶として
とどめておける自信があるのに。

「ボクには良くわからないや。」
「俺たちとは考えが違うってことだろ。」

俺は卒業式に告って記憶に強く残るよりは、
一緒に家で映画見るほうがずっと良いと思うわけだがな。

と、それだけ言って、遊戯を置いて家へ向かう。
遊戯も慌ててそれに追いついた。

「ボクもだよ。」

通じたか解らないが、
僅かに笑ってくれたので、きっと通じたのだと思う。


新しい春が来る。


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イベント=卒業式


お題設定ミスりすぎ

今回は一寸バク表っぽかったかも
(過去2回付き合ってさえ居なかった)