*白バクラ?
*ヘタレバクラ
奇遇?
強引?
上手い具合いに?
ハッ!
なんとでも言ってろよ!
誰が何とどう言おうと
俺が遊戯から先月に14日にチョコレートを貰ったって現実は変わらねぇんだよ!!!
16日の2人
バクラは奇遇にして強引に、しかしそれがばれぬ程上手い具合に遊戯からチョコレートを貰った。
生憎、そのチョコレートには、
特別さはないのだが、
感謝だけは込められているだろう。
しかし、今はそれで限界だ。
まだ遊戯の友達でしかないどころか、
意識されるようなことはひとつもしていないのだ。
少しでも気に留めてもらうためには、
お返しは3倍返しで返せば良いって話だぜ!
と意気込む
貰ったその日はそんな気分だったのだが、
一ヶ月近く悩んだところで、
何を渡そうか全く決まらない。
無論普通にくれた女子生徒に返すことなどさっぱり覚えていない。
そのチョコレートは、すっかり従兄弟の胃袋へ納まってしまったのだ、なおさらのこと。
悩みに悩んだ。
だが、相談する相手は居ない。
そもそも、
お返しを渡せる度胸がない。
「こーいうのをヘタレってんだよ、ったくよぉ・・・。」
詰ってもダメだ、
一粒の勇気も出て来やしない
当たって砕けろなんて簡単に言うが、
そんなのダメだろ
あくまでもカッコよく居たいんだ
まぁ、遊戯なら何でもかんでも優しく受入れてくれるだろうけど、
それに甘んじるのも悔しすぎる。
まぁ、チョコレートを貰った時からして、
駄目なヤツだったのだが。
何か欲しいかと聞かれて、チョコレートとは、
情け無いにも程がある。
・・・?
聞かれて欲しいものを言ってそれを貰ったのだから、
自分も何が欲しいか聞けばいいんじゃないか?
だが、変では無いだろうか。
ってか、そもそも、
いや、なんで、
礼として貰ったチョコレートに、
それも3月14日に律儀に返そうとしているのか。
だが、それでも
バクラにとって、遊戯と会話が出来る口実であるのなら、何でも良かった。
なので、とりあえず、遊戯に聞くことにした。
冗談めかして、「そういや14日に貰ったよな、」と。
それに返すべきかどうか、何気なく聞いてみればいいのではないか?
翌日、
恐らくバクラはここ数年で最大の勇気を振り絞ることになった。
振り絞るまえにかき集めなければいけなかったが、
兎に角必死だった。
為せば成るとはよく言ったものか、
無事に聞くだけ聞けたのだ。
そして、
結果、
が、
今日、である。
目の前で遊戯は楽しそうにおいしそうにハンバーガーを食べている。
14日ではない。2日ほど遅れた。
そして平日でもない。
つまり、
今日16日日曜日にバクラは遊戯と2人でファーストフード店にいるということだ。
何故か?
バクラが何とか聞いた結果、
「えー、欲しいもの?うーん、あ、この間発売されたハンバーガー!」
と、返って来たのだ。
そして、休日の今日、おごることになったのだ。
一方的且つ、好意的に見るとすれば、
遊戯からデートに誘われたといってもいいだろう。
しかし数日前に使い切った勇気が、寝たところで戻ってくることもなく、
遊戯がすっかり決めてくれなければ、今此処にいることもなかっただろう。
今もただ、目の前の遊戯を微妙に直視することさえ出来ていない。
だが、
「はい、またね」と別れるのも悔しすぎる。
どうしたものか。
考えあぐねているバクラのことなど気にも留めず、
遊戯はすっかり新作のハンバーガーを平らげて、満足そうである。
「ありがとう、バクラ君!」
「気にすんなよ。」
これからどうする?とさえ言えばいい話なのだが、
どうしようか?と言われると応じようが無い。
先手を打たれる前に、なんとk
「これからどうする?」
打たれた。
「バクラ君は時間あるの?」
山の様にあるぜ・・・!!!
「ボクね、ちょっとじいちゃんに頼まれててさ。」
「あのじいさんにか?」
「うん。なんかね、この間TRPGが発売されたんだけど、
じいちゃん買うの忘れたんだって。
どういうのか知りたいだけらしいんだけど。」
「ゲームに関しちゃ、そういうミスはしなさそうなのにな。」
「ね?」
と、いうことで、
遊戯の買い物に付き合うことになった。
休日に遊戯と食事をして、買い物、とは、
豪華にも程がある。
「(妙なしっぺ返しみてぇなのはこねぇよな・・・?)」
不安になるのも仕方が無い。
ただ、先にどんなことが待っていようが、
バクラにとっては現状が全てだったので、もう何でも構わない。
この後槍が降ろうが何が降ろうが、別れた直後に殺されようが、
兎に角今さえ何事もなく過ごせればそれでいい。
ある意味バクラは無欲であった。
だが、
思ったより展開は早かった。
何気なく遊戯と歩調を合わせながらあるゲーム屋へ向かおうとすると、
突然稲光が光り、
滝のような雨が降り出した。
槍でないだけまだましか。
慌てて近くの屋根の下へ駆け込むが、
余りに急だったから、流石に濡れた。
「遊戯、大丈夫か?」
「うん。バクラ君も大丈夫?」
「ああ。俺は打たれ強いんでね。寒くねぇか?」
「今日は結構暖かかったし、あんまり寒くないかも。」
と、いいつつ、
くしゃみ。
「大丈夫じゃなさそうだよなぁ。」
「へーきだって!」
全く持って信憑性が無い。
逆狼少年とでも言えばいいのか?
「やべ、俺洗濯とかどうしたか・・?」
嘘だが。
そうでもしなければ遊戯は我慢し続けるだろう。
折角の遊戯との時間だと思っていたのだが、
遊戯が風邪を引くくらいであれば、仕方が無い。
「(やっぱり、幸せってのは続かねぇなぁ。)」
まざまざとやって来たしっぺ返しに、思わず自分の日ごろの行いを省みそうな勢いだった。
だが。
「バクラ君、洗濯物!?大変じゃん!」
この時期は黄砂が酷いから、洗濯物が大変なことになるよ!!
と、
男子高校生のセリフではないだろう、これは。
だが、そんなセリフが似合ってしまう遊戯が可愛くて仕方が無い。
人の洗濯物を思って眉を顰めている様子は、
独り占めしたいほどだ。
日ごろの行いが悪く、
突き落とされた崖下でなお、悦にいっていたバクラに、
同情の余地などないはずなのに、
「じゃあ、これからバクラくんち行こうよ!」
何故か救いが残っている。
「俺んち!?」
「キミの洗濯物も取り込めるし、雨に当たらないじゃない!」
と、得意げなの様子だが、
「あ、邪魔、かな?」
と、急にしおれる。
「邪魔なんてわけじゃねぇけど・・・片付けてねぇよ?」
「別にいいよ。ボクんちも汚いし。良い?」
おかしい。
今日は、一応バレンタインのチョコレートのお返しということで、
昼食を奢ったはずなのに、
どう見ても喜んでいるのはバクラだ。
三倍返しどころか、それが更に三倍になって戻ってきてしまった。
しかも奪い取ったのではない。
転がり込んできたのだ。
無論、バクラはそれを拒否する理由など無い。
「あ、じゃあ、来るか・・・?」
「行く!えへへー、ボク一度行ってみたかったんだ!」
確かに、遊戯の家よりもバクラに家のほうが近いのは確かだし、
この雨のなか強引に帰れば一層風邪を引くに違いない。
バクラはそう、都合の良すぎる自分の運に理由などつけて、
甘受することとした。
雨の、3月16日。
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昨日?一昨日?
雨が酷かったので。
14日のほうは月曜日設定なので、実は曜日が可笑しいんですが、
スルーで。ええ。
当サイトのバクラ考察
・遊戯が食事をしている場面
1.年齢不詳バクラ(作品:唯我論者)・・・遊戯の口周りを拭いてやる
2.付き合い初め?のバクラ(拍手ログ)・・・頬についたカスタードを嘗める
3.この駄文のバクラ・・・直視できず。
なんでこんなにバクラ像があるんだ?
白い髪に黄砂とか、最悪だね!(他人事)
(08.03.16)AL41