*何時もどおりに別体
*総受け気味
ウソつきなキミとボク
「ダウト。」
「ええええええー?」
遊戯は今日もまたアテムの家へお泊りで、
夜の11時を回ったが、
飽きもせずにトランプを楽しんでいる。
先から負け続きだ。
遊戯の手札は増える一方で、
アテムはまた数枚をヒラヒラさせている。
「キミ、ちょっと強すぎない?」
「そんなことないぜ?」
そもそもこのゲームは、枚数を持ってい無い方がフリなのだ。
無論勝者は手札が無くなった者なのだが。
だというのに、遊戯はさっきからアテムより一度も枚数が減ったことは無いというのに、
ダウトダウトで、小さな手では持ちきれない。
そしてまた、
アテムは最後の一枚を出してしまうのだ。
「また負けだよ。」
「相棒は苦手だな。」
アテムは誰もが認めるポーカーフェイスで、
実は余裕なのにやばそうな顔をしたり、
酷く危機的なのに笑ったりする。
鉄仮面とは違うのだ。
騙す顔なのだ。
「何でボクがウソつくとき解るの?」
「相棒はウソつくときに眉毛が上がる。」
「ほんと!?」
初めて言われた!!
「ウソだ。」
何それ!
「もー、からかわないでよ。」
本当に何故だろう。
「でも相棒は顔にでてるんだぜ?」
「ほんとに?」
「ああ。」
本当なのだろうかどうなのだろうか。
だが、アテムはニヤニヤ笑っている。
多分、
「ウソ。」
「本当だ。」
ぶーっと膨れるのが可愛いのは何時ものことで、
思わず声を上げて笑ってしまう。
そんな顔をするのは遊戯の前だけだ。
「キミってさ、」
どうなんだろう。
だって解らない。
そのポーカーフェイスで、まるで本当にように振舞ってるけど、
何が本当で、何がウソなの?
「なんだ相棒、今日は疑り深いな。あれか?4月1日だからか?」
「もう、それは朝、すっかり騙されたんだから。」
アテムは今朝、何故今日がウソをついてもいい日になったのか、という話をしてくれた。
それは、中世ヨーロッパで、
他国に攻められてるときに、
1人のウソによって国が守られたからだってさ、
凄くリアルなんだ。
なのに、凄く納得したところで、大笑いして、
「相棒、今日はエイプリルフールだぜ!」だって。
遊戯は俄かにそれを根に持っていて、
何かアテムを騙そうと必死になっていたのだが、
全然騙されてくれないのだ。
「もうちょっと空気読んでよ!」
「?」
アテムを傷つけるウソならば一杯あった。
簡単なのだ
「嫌い」とか「ボク本当は・・・」とか、
そう言ってしまえばきっとアテムは傷ついたし、すっかり騙されたのだと思う。
だが、遊戯は、
その言葉はアテムだけでなく、自分自身を欺くと何となく解っていた
だから、これといったウソをつくことが出来ずにとうとう23時間以上経ってしまった。
「むー・・・。」
考えろ。
アテムを騙せ!
だが、どうにも1人ではウソをつきにくい。
そうだ。
「ねえ。」
「ん?」
「ゲームしよう?」
「どんな?」
「ウソのつき合い。ウソ付き合おう?0時まで。」
「え?」
アテムは不思議そうな顔をする。
「ほら、あと数十分だしさ、これからしゃべることは全部ウソ。」
「つまり反対のことを言えばいいのか?」
「自由。」
「・・・返答は?」
「自由。」
「・・・・・・わかった。」
そう、取り決めて、はじめね!と遊戯は笑うが、
これは非常に話しにくかった。
「相棒、話し易いな。」
「そうかな?」
すっかり転がって、今にも寝てしまいそうなのだが、
遊戯は一発逆転の可能性を狙っている。
アテムがばっと起き上がるようなウソをついて見せたい。
「ねぇ知ってる?クラス替え、成績順なんだって。」
「ダウト。」
成績が重視されるのは3年からだ。
「・・・始業式って6日だよね。」
「ダウト。7日。」
打つ手が無い。
うーんうーんと唸る遊戯にアテムは追い討ちをかける。
「相棒、知ってるか?」
「何を?」
言い出したのは自分なのに、アテムに話しかけられると思わず素になって、
すっかりゲームのことを忘れてしまう。
「俺は、ウソツキだ。これからいうことは全部ウソだ。
この言葉を信じるも自由だぜ?」
「・・・。」
それは難しかった。
何がウソなのだ?
アテムがウソつきだということだろうか。
それともこれから話すことはすべて本当ということだろうか。
「何?」
聞けば解るのではないだろうか。
「海馬って相棒のことが好きなんだってさ。」
「バクラも相棒のことが好きなんだぜ?」
「獏良だって強かにな。」
どれもウソ?
どれも本当?
「意味解んない。」
「それは理解したってことか?」
遊戯は自分で言い出したゲームなのに、
すっかり劣勢になっている。
頭が混乱しそうだ。
「じゃあ、
1つだけウソをつくからな。」
それは1つだけ本当ということだろうか。
それとも、
全てウソということだろうか。
「俺は、相棒が好きだ。
どんなに離れても、違うクラスになっても、違う国に住んでも、
電話が出来なくても、連絡が取れなくなっても。」
死に別れてもなお。
「俺は相棒が好きだ。」
喜んでいいのだろか。
それとも、
ウソなのだろうか。
「ボクもウソつくよ。」
「ボクだって、
キミが大好きだ。すごく。誰よりも。今まで出会った誰よりも。」
普段なら恥ずかしい言葉が、ふと零れて、
にっこりと笑えば、アテムは僅かに驚いた顔をしてから、
ふと笑ってくれた。
すっかり転がっている遊戯に、アテムはそっと、
押し倒すかのように覆いかぶさって、
耳元に告げた。
「相棒、愛してるぜ?」
時計の針は、0時をすでに過ぎていた。
H2A(AL41)
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フリーのはずが、意味不明駄文。
粗品どころか芥文・・・。
宜しければお持ち帰りください。
4月1日のエイプリルフールネタにお付き合いくださった方にのみ
フリーで配布したブツです
多分30人ほどの方が見てくださった子
ヒマなのでうp(待て)
(08.04.01)AL41